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【ヒカルのハワイ島日記】もしや感染? コロナウイルスの自己検査を家でやってみた
去る月曜日のことである。仕事帰りにターゲットで買い物をして帰宅すると、どうも喉が痛い。寒気もする。だるくて頭も痛い。風邪でもひいたのだろうか?
即座に就寝したものの、夜中に目が覚めた。コロナに感染したという悪夢を見ていたためである。私は恐れおののいた。どうしよう、本当に感染していたら! 体調は、寝る前より悪くなっている気がする。不安なまま再び眠りにつくと、またしてもコロナに感染した夢を見た。もう心はすっかり感染者である。
翌日。体調は更に悪くなっている。やっぱり感染しちゃったんだ。でもどうしてこのタイミングで? もう感染者もだいぶ減っているのに。この後どうすればいいのだろう? 医者に行って検査を受けて、でもどの医者に行けばいいのか分からないし、お店はしばらく閉めなくちゃならないってことだよね、私が感染していたら夫も間違いなく感染しているだろうし、どうしよう。と、気持ちばかりが先走る。
そこで突然思い出した。そういえば、コロナ用の検査キットがあるんだった! アメリカでは連邦政府から無料で検査キットが支給されており、オンラインで申し込むと郵送してもらえる。我が家でも2箱4回分が支給されていた。まさか自分で使うことになるとは思わなかった。
検査キットは「iHealth」という会社のものだった。パッケージには「15分で結果がわかる! 自宅用セルフテスト」と書いてある(英語)。検査キットの内訳は、検査カード・検査液入りチューブ・長い綿棒の3点。綿棒で検体を採取し、検査液と混ぜ、検査カードで判定という流れ。
仕事でアメリカ各地をまわっていた友人が「コロナ検査のやりすぎで鼻の奥が痛い」と言っていたことを思い出す。鼻の奥まで綿棒を入れて、しっかりグリグリしないとダメらしい。説明書には「円を描くように5回以上、15秒以上かけて検体を採取すべし。左右必須」と書いてある。ポイントは、採取した検体を検査液とマゼマゼした後、チューブを外側から抑えて、綿棒の先端を絞ること。これをやらないと、検査に必要な検体が十分に得られないそうな。検査液の準備ができたら、検査カードの指定位置に、液をポタポタと3滴垂らす。結果が出るまで15分。しかし、30分を過ぎたら効力を失うので注意とのこと。
結果は陰性。
よかった! 陰性と分かったら、急に元気が出てきた。ゲンキンなものである。
その日は通常通り出勤となった。思ったよりも元気な妻の姿に、夫も安心した様子。朝の私は、たいそう弱っていたらしい。「今、銀河系で一番具合が悪いのは私です!って顔しとったからな」と夫。「そんな大げさな。太陽系ぐらいですよ」と私は返しておいた。
というわけで、コロナではなかったけれど、4年ぶりに風邪を引いて大変でした。健康って大事だよね、としみじみ思う春の宵であった。
No.239
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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