パンデミックヨガ効果
コロナ騒ぎの影響で新しいことを始めた人って多いと思う。私も御多分にもれず、パン作りやギターの練習などに夢中になっているわけですが、ヨガもそのひとつ。4月から始めてもうすぐ10か月。なんと1日たりとも休まずに続けているのである。こんなに続くとは思わなかったので自分でもオドロキ。
日課となったのは、「シヴァナンダヨガ」という南インドのヨガの流派。呼吸法とポーズ、瞑想を合わせて、本来は90分くらいかかるシークエンスなんだけど、私がやっているのは短縮版の30分のもの。短縮版といってもめっちゃキツイ! 10か月続けていてもまだキツいので、グレードアップするのはもう少しラクになってからでいっかと思っている。
私は子供の頃にヨガ教室に通っていたため、ヨガには馴染みがある。あるんだけど、昨今流行りのエクササイズ系のヨガってのが、どうにも性に合わなかったんだよね。なんというか、気ぜわしい。ヨガって気ぜわしさの対極にあるはずなんじゃなかろうか? てなことを感じており、なかなか「コレだ!」という流派に巡り合えなかったのだった。
シヴァナンダヨガは、「太陽礼拝(ヨガの基本シークエンス)」と12のポーズで構成されており、ポーズとポーズの間に「屍のポーズ」が入る。「屍のポーズ」というのは、仰向けになって屍ごとく全身をリラックスさせるというもの。このため、ポーズの数は少ないけれど、時間がかかる。
その分、リラックス効果が高い気がする。私にはすごく合っておりました。最初と最後にマントラを唱えるのもいい(フラも最初と最後にチャントを唱えるもんね)。
ヨガというのは食後2時間はできないので、私はあさイチでやっております。あさイチといっても、寝起きでいきなりではなく、掃除洗濯が終わってから。適度に目が覚めて、身体も温まっており、空腹という状態で始めます。30分終わったら、そのまま10分くらい瞑想して終了。1日のスタートとしては、かなり理想的なのではないかと思う。
気になる効果というと、身体が柔らかくなった、目が良くなった、痩せた、などなど。痩せようと思って始めたわけではないんだけど、自然と食欲が減退して、いつの間にやら痩せてました。何年もヨガをやっているけどぜんぜん痩せないという友人に報告したところ、ものすごくうらやましがられました。
しかし、よくよく話を聞いたら、何年もやっているといっても、ジムで週2回クラスに出ているだけとのこと。やっぱり、毎日やらないと、体質ってそうそう変わらないのかも? その友人も毎日家ヨガを実践するようになったら、半年で体形・体質がすっかり変わったそうな。すごいね!
というわけで、ヨガは素晴らしいのですが、いきなり自力でやるのは大変危険です。初心者はしかるべき先達の指示を仰ぎましょう!
No.211
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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