先日、家に侵入してきた三毛猫が産気付き、そのまま子猫を産んでしまいました。子猫は生まれたばかりだというのにふわふわしていて、なんて可愛いんだろう、と思いましたが、同時にここはペット禁止のアパートメントだからどうすればいいんだ?と頭を抱えてしまいました…。というところで目が覚めました。そう、全ては夢だったのです。猫大好きな私は少しがっかり。でも大家さんには怒られなくて済むのでほっとしました。
あまりにも鮮明な夢だったので、早速「三毛猫 夢占い」で検索。色々な解釈はあるようですが、猫は恋愛運の低下を示しているとか、三毛猫は火事の暗示だとかであまりいい意味はありませんでした。「占いは自分に都合の良いことだけを信じる」をポリシーにしている私ですが、その日は出かける前に何度も火の元を確認してしまいました。
もちろん、占いは占い。科学的根拠など一切ありはしませんし、お遊び程度に思っておくのが一番。それでも、まだ日本にいた頃、金運上昇のお告げであると言われている「赤ちゃんの排泄物に触る夢」を見た日に買ったスクラッチ宝くじで1000円を当ててからは、都合の良いことだけを少しだけ信じることにしているのです。
さて、当たり前かもしれませんが火事に見舞われることもなくその日は1日を終えました。そもそも夢とは、未だにわかっていない部分も多い脳の活動の一つ。その日にあったことを脳が整理している説やただの幻覚説、あるいはストレスや心配事、あるいは興味を反映しているという説もありますが、未だ確固とした理屈はわかっていないそうです。 他にも夢の中ではうまく走れない理由や、夢の中で「これは夢だ」と分かる明晰夢など、夢にまつわる謎はたくさんあります。こんなにも科学が発展してもなおミステリーを残す我々の脳、奥深し。
そういえば、昔読んだ子供向けホラーコミックの中で、「夢の中で怪異に囚われて目が覚めなくなる」とか「寝言に返事をすると、その人は夢の世界から出られなくなる」なんて話もありました。そんなことが本当に起こってしまうのではないかと考えると、寝つきが悪くなりそうです。ま、こちらもただの都市伝説。きっとさっさと寝ない子供にお灸を据えるためのものだったのでしょう。
さて、今日の夜ベッドに潜り込んだあと、私たちはどんな世界を見るのでしょうか。それが楽しいもの、そして縁起のいいものであることを願っています。
CAN OF ALOHA No.65
金平 薫 (Kaoru Kanehira)
香川県出身、現在はハワイ某所にて武者修行中。 日々のあれこれを、ゆるりとお伝えできたら幸いです。美味しいものには目がありません。 なんでもない毎日は Instagram:kaoru_days をご覧ください。