フライドポテトの話
日本語でいうと「セット」、英語でいうと「ミール」あるいは「コンボ」というのが一般的でしょうか。ファストフード店やハンバーガー店でのメイン(ハンバーガーやタコス、サンドイッチなど)、フライドポテト、飲み物の三人組は、非常に人気者で、1つ頼めばお腹も心も大満足。
そんな名脇役のフライドポテト、子供も大人も大好きという方が多いのではないでしょうか。子供はおやつに、大人はお酒のお供に、いつ食べても美味しいものです。フライドポテト、アメリカ英語では「フレンチフライ」そしてイギリス英語では「チップス」という、ジャガイモを切って揚げただけにも関わらず、人類を惹きつけてやまないその食べ物について、少しだけ語らせていただきます。
フライドポテトと一口に言っても、非常に多くの種類があります。細いものから半月状のもの、また波状にカットされたものまで形だけでも色々。そしてカリッとした食感から、ほくほく感を重視したものまで、ただの揚げ物と言うにはあまりに奥深い食べ物なのです。
そして、ハワイのローカルバーガー店ではフレーバーやディップソースをおすすめされることもあります。最近食べた中で驚いたのは、テディズ・ビガーバーガーの「ふりかけポテト」。日本人だけではなく、ローカルも愛してやまない、あの「ふりかけ」を、太めのポテトに絡めた一品。しょっぱさと芋本来の甘さが混じり、ふりかけが最高のアクセントになっていました。同店のガーリックポテトもおすすめ。こちらはガツンと効いたニンニクのソースがたっぷりかかって、少しフニャっとしたポテト。これが、ビールを飲む手を止めてくれません。
ただし、量は多め。よく話のネタにもされるのですが、日本のLサイズがハワイ含むアメリカではMサイズ、場合によってはSサイズということもよくあります。かなりの食いしん坊の私ですら、セットで頼むと食べきれずに翌日に持ち越すことが多々あります。時間が経つと、どんなに美味しいフライドポテトでも、どうしても硬く、シナっとしてしまうので、やはり揚げたてを食べるのがおすすめ。フライドポテトだけを頼んでみたり、お友達や家族とシェアしたりもおすすめです。
フライドポテトについて語っていたら、猛烈に食べたくなって来ました。よし、買ってこよう! と思っても、これを書いている今はコロナ騒動で絶賛外出禁止令が出ております。なかなかおいそれとは外出できないのが辛いところ。皆さんがこれを読まれている頃には、平和で当たり前な生活に戻っていることを祈りつつ、そうなったら色んなお店をはしごしてフライドポテト食べ比べ選手権をしたいと思っている私なのでした。
CAN OF ALOHA No.29
金平 薫 (Kaoru Kanehira)
香川県出身、現在はハワイ某所にて武者修行中。 日々のあれこれを、ゆるりとお伝えできたら幸いです。美味しいものには目がありません。 なんでもない毎日は Instagram:kaoru_channel をご覧ください。