ハワイの教育コラム|イゲット千恵子の子供をビジネス脳にする
Vol. 28 大変!イベントが前日に中止。経営者チーム力
私は、今LAに来ています。3800社も出店する展示会に日本からのお客様と同行する予定が、開催日の前日に展示会がコロナウィルスの拡大を防ぐために中止を発表しました。3800社もブースを出す大きな展示会が中止になると、さあ大変です。私もフライトの6時間前に中止を知り、すでに日本からLAに入っているお客様、これからLAに飛ぶ予定のお客様たちに至急連絡をしなければなりませんでした。
通常は私のアシスタントがお客様への対応は全て行っているのですが、こういう時はボスである私が指揮をとり、手分けして、一秒でも早くお客様にお伝えしなければなりません。また回避策や代替策を提案し、プランB、プランCと、お客様の気持ちを考えながら次から次へと行動しなければなりません。
非常事態の際に誰を優先にするのか? 参加者全員に同じメールをするのではなく、まずはまだ日本を出発していないお客様から連絡をとり、エアラインに返金や変更ができるかどうかを電話で確認してもらうことでした。そのため日本のスタッフに対応してもらい、電話でお客様に答えてもらうようにしました。私はすでに現地入りしているお客様と準備しているスタッフ、講師、通訳など、さまざまな関係者に連絡して事情を話し、展示会を見ることを予定していた時間に、代替案を考えなければなりません。
しかし私はハワイ在住者なので、LAの土地勘がなく他の選択肢が思い浮かびません。それで今回のこのイベントを手伝ってくれるLAスタッフ全員に、「代替え策として何かいい案があったら教えてください」とメールを投げると、すぐに全員から思い思いの代替え策のリンクが貼られて戻ってきたのです。さすがです。このメンバーは全員、経営者で、普段から誰の指示がなくても自分自身で動いている即答できる人たちなので、緊急時の対応はマッハです。私がLAに出発する前には、代替え案がほぼ出来上がっていて、お客様に4つの代替え案から希望を聞くところまで完了していました。LA到着後は、新しいプランBやCの準備をすればいい、というところまでできていて、すごいチームワークだと感心しました。
臨機応変に敏速に対応できる人たちがチームにいるので、このピンチを乗り越えられそうです。みなさまも、コロナウィルスにかかりませんように。
(日刊サン 2020.3.6)