ローズの似合う女性
こんにちは。この記事を書いている日、今日は私の誕生日なんです。まあ、ホントにみなさんにとってどうでも良いことなんですが…
今年は、誕生日を記念して自分で自分用に香水を作るつもりです。香りを作る時は、まず沢山のイメージやキーワードなどを思い浮かべます。私がイメージする歳は、どんな歳にしたいだろうかと考えました。高校生くらいの時から香水を少しずつ集めだし、精油も使い始めたりしていたのですが、香水はとにかく流行りに流されて、香りよりも流行っているものを使っていた記憶があります。精油は、今でもはっきり覚えていますが、ローズウッドが一番好きな香りで、柑橘系でもベルガモットなどグリーンっぽい香りの方がオレンジよりも好きでした。サンダルウッドの香りも好きだったのですが、当時は高額な精油を買うという考えはなかったので、母からもらったサンダルウッドの扇子をひらひらさせて香りを楽しんでいました。
香りの好みは、様々な理由で変化します。環境の変化や、体調、ホルモンバランスの変化なども影響するので、やはり年齢によって好みが変わるものと言っても良いのかもしれません。私のコラムを読んでくださっているみなさんはご存知の通り、100%のローズはとても高価な精油です。しかし、若い頃にはあまり良い香りと思えなかったのを覚えています。むしろ、「これってローズの香りなの?」と思ったことを覚えています。確かにあるアロマの講座で一緒になった若い方が、「ローズはまだ私には大人の香りすぎて…」と言っていました。
今回の私自身のための精油には、ぜひローズを使いたいと思っています。未だにアンティ(おばさん)と呼ばれても、自分の周りを見渡してしまうことがあるのですが、ハッキリ言って今では私は、100%ローズも心から良い香りと思える立派なアンティなのですから、ローズを贅沢に使った香水もきっと似合うはず。と言うか、そんな香水が似合う歳でありたなという願いも込めて作ろうと思います。そう、こんな自分になりたいという香りにしたいんです。
さて、どんな自分かなぁ。イメージするのは、「落ち着き」「寛大な心」「上品さと艶」とか…でしょうか。うーん、これらがなりたい自分ということは、大人になれてないんじゃないか!?確かに、私からローズは決してイメージ湧かないだろうな。ここは調香の技術で、私に合った、ローズを使った香りに仕上げよう。ローズになりたいのではなく、ローズが私を輝かせてくれる脇役! 今の自分を捨てるのではなく、今の自分を生かしつつなりたい自分になれたら良いなと思います。
アロマのある生活 No.143
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
シェアする