ハワイの香り
ついにハワイの観光が再開しました。それぞれの島で、少しずつ決まりが違うものの、観光客を受け入れる体制で動き出しました。日本からの観光客は、ハワイにとって大きな収入源でもあるので、ローカルニュースでも日本人観光客の受け入れについて報道していましたね。すぐに誰もが来られる感じではなさそうですが、一歩前進といったところでしょうか。
私は、特に今は香りを作る仕事を中心にしているのですが、こんな時だからこそ私にできることをと思い、ハワイを感じられる香りをみなさんにお届けできるように商品作りをしています。
ハワイっぽい香りというのは、観光客だけが好むのだろうと勝手に思っていたのですが、ローカルの方々も大好きだということが分かりました。みなさん、好んで家の庭にガーデニアを植えたりしますし、なによりもレイを贈る習慣がハワイにはあるからではないでしょうか。レイを首にかけていると、本当にいい香りが漂ってきます。まさに香りを身に纏っている感覚です。ハワイの島々には、そんなレイに使われる植物が溢れています。
しかし、実はハワイ固有種のは稀少で、しかも地味なものが多いのです。きっと皆さんがハワイの植物として思い浮かぶのは、プルメリア、ガーデニア、ピカケ、プアケニケニなどではないかと思いますが、多くのお花は外来種なんですね。あのヤシの木ですら、外から入ってきた植物です。これについては、調香講座の中でもう少し話ししています。
さて、だからといってそこら辺で目にする植物をハワイアン植物ではないから、ハワイの香りとは言わないというわけではありません。実際に、ホノルル空港に降り立つと、プルメリアの香りがするとおっしゃる方はとても多いです。あれだけそこら中にある木ですから、ハワイの香りと言って良いと思います。
ハワイに来られない今年、そんなハワイを思い出させる香りを身につけて、気分だけでもハワイへトリップしてもらえたら良いなと思っています。
また、ローカルの方々は、やはり生まれ育った土地ハワイが大好き。自分たちの誇りであるし、そういった馴染みのある香りを身につけると落ち着くとも考えられますね。
みなさんも、落ち着く香りってあると思うんですが、それはやっぱり香りが記憶と繋がっているからなんですね。私だって日本に帰りたいのに、今年は諦めなければいけない雰囲気です。私にとってやっぱり落ち着くと思える香りの一つは、ヒノキやゆずの和精油ですね。脳内トリップするために、日本の秋のイメージで香りを作ってみようかな。
アロマのある生活 No.142
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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