みなさん、こんにちは。こちらのコラムで何度かは取り上げていると思うのですが、アトピー性皮膚炎についてです。と言っても今回はこのアトピー性皮膚炎そのものについてではなく、アトピーについて研究をした小学三年生のお話から思ったことを書きたいと思います。

　都内のある小学三年生の男の子が、自分がアトピー性皮膚炎に悩まされていることもあり、夏休みの自由研究のテーマとして、アトピーについて調べたというものです。これが小学生の自由研究という枠を遥かに超えた出来栄えだったことがネットニュースで話題になっていたのを見つけました。この男の子の研究では、自分の経験も交えて、自分が実験台となって治療の成果も報告しています。そして、最後には「知ることによって自分の心が強くなれた」と言っています。

　私も、たくさんのアトピーのクライアントに接してきました。私自身がアトピーを持っているわけではないので、実際に辛さがわからないのが正直なところです。私にできることをさせてもらう、少しでも症状が緩和してくれたら良いなという気持ちでトリートメントをさせていただいていました。

　この男の子は、ステロイド剤を含、正しい治療をすることが大切と言っています。私もこれは大いに賛成です。ステロイド剤は大きく分けて５種類あるそうです。知りませんでした！ 自分に合った薬を正しく使うことができれば、より効果的ですね。そして、治療には大切な三本柱があるそうです。一つは「薬」、二つ目は「肌ケア」、三つ目は「環境」です。私がお手伝いできるのは二つ目と三つ目です。

　二つ目の「肌ケア」には、アトピーの炎症を抑えるのに欠かせない精油ジャーマンカモミール、ラベンダー、そして痒みを抑えるのに役立つティートゥリーです。これらを日々のお肌のケアにお使いいただけると、アトピー肌の改善に大いに効果をもたらすことでしょう。これは、私のクライアント対しての経験から言えます。

　そして、三つ目の「環境」とは、アレルゲンのない環境です。と言うことは掃除ですね。特にこの男の子はダニがアレルゲンであるとして、その対策と治療をとてもわかりやすい絵で説明してくれていました。虫除け（ダニ防止）にシトロネラ、ゼラニウム、レモングラス、ユーカリなどの精油をスプレーしたり、ベッドに垂らしたりしてお使いになると良いでしょう。

　そして私がこの研究の中で一番気になった部分というのは、「アトピービジネス」に触れていたことでした。さて、「アトピービジネス」とは、一体なんなのでしょうか。次回、お話したいと思います。