コロナ鬱(うつ)
8月から条件付きで、観光客がハワイに入って来られるようになるという発表がありました。だいぶ色々なお店も再オープンし始め、少しずつハワイ全体が元に戻り出したような気がします。しかし、コロナ感染者数も増えたり減ったりで、こちらも安心してはまた不安になってという状況が続いていますね。
私は元々、去年からセラピストとしては第一線を退いていますが、全く仕事をしていないわけではありませんので、数週間前より少しずつ仕事も再開しています。そこで思うのは、コロナ鬱が、思ったよりも深刻なのではないかということです。全く家に引きこもらなければいけないロックダウンの期間は過ぎたものの、不便な生活が続いていることに変わりはありません。また、一番大きいのは、これから先への不安ではないかと思います。仕事に関してもそうでしょうし、学校や子供の教育のこと、感染への恐怖や世界全体がどうなってしまうのだろうという拭い切れない不安。
この生活に慣れたといえば、それなりにみなさん慣れたかと思います。しかし、気づいていないうちに心身ともに疲れてしまい、それが鬱症状へと悪化している方がたくさんいらっしゃいます。急に変わった生活ペースに、知らず知らずのうちに、自律神経が乱されてしまうのでしょう。自律神経が乱れると、精神的にも肉体的にも不調が現れてきます。「特に何もしていないのに疲れが取れない」「適度に運動しているのに眠れない」「人に会いたくない」「やる気が起きない」などのご相談をいただいています。
みなさんもそうかと思いますが、今はどうしても抗菌、抗ウィルスに気を取られがちになりますが、そこに抗うつ作用、ストレス軽減作用を加えてみることをお勧めします。この、二つ以上の効果、例えば、抗菌+抗うつ作用のどちらも得られるのが、精油を使う強みでもあります。精油は、ブレンドして使うことによってそれぞれの相乗効果を得られるものでもあるのです。
抗菌や抗ウィルス作用のあるティートゥリーやユーカリばかりを使うと、どうしてもすっきりした香りになってしまいます。それはそれで、クリーンな印象があり、精神疲労を回復させる効果もあるのでとても良いのですが、精神を安定させるネロリ、ラベンダー、カモミールなど、また抗うつ作用のあるローズ、ジャスミン、オレンジなどを加えると良いでしょう。私は、これらを精油をブレンドするときによく使いますが、中でもオレンジが特にお勧めです。お子様にも安全に使え、男女問わずに気分が元気になる香りで手軽に手に入ります。オレンジを少し加えるだけで、スーッとすっきりした香りが、リラックス効果のある香りにも変わります。是非お試しください!
アロマのある生活 No.133
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii