アロマセラピーの第一歩
少しずつハワイも新たに前進し始めました。明るい出口が見えたような見えないような、不安がないわけではありませんが、確実に前進していることが分かり、少し明るい気持ちになれますね。お子様のいらっしゃる親御さんは、覚悟はされていたかと思いますが、ロックダウンの延長のまま夏休みに突入してしまいました。ところが、いつもの夏休みのように長期で日本に帰国したり、他の土地へ旅行したりするのが難しくなってしまいました。また、サマースクールやサマーファンにお子様を入れる予定だった方も、まだやるかやらないかはっきりしないと聞いています。今年の夏休みはご家族で過ごす時間が長くなりそうですね。
さて、みなさん、「香育」という言葉を聞いたことはありますか。多分、正式な単語ではないと思いますが、造語でしょうね。文字通り、香りの教育という意味なのですが、フランスでは子供にもこういった教育とまではいきませんが、気軽に子供が香りに触れる機会があるそうです。あのジバンシイのプチサボンと言う香水を覚えていらっしゃいますか? と言っても、私の年代限定かもしれませんが…。確か、高校生くらいの時に流行った気がします。ソニプラで購入できたあの淡い水色のラベルの柔らかい雰囲気のボトルです。あれは赤ちゃんのために作られた香水なんだそうです。日本人にはそういった習慣がありませんので、当時は「女の子の初めての香水」という謳い文句で売り出されたそうです。ちょっと昔の話すぎて詳しくは覚えていませんが、懐かしいと思ってくれた方がいたらなんとなく嬉しいです。
私は、家で精油を頻繁に使うので、必然的に子供たちは精油の香りには慣れています。しかし、どうしても視覚から入ってくる精油のボトルから香りがするというイメージが強くなってしまいがちなので、散歩に行った時やハイキングに行った時、生の植物に触れては香りを試すようにしています。また、果物やハーブなどの香りも本物を体験させるようにしています。特に食べ物に関しては、気をつけて「香り」を意識しないと、どうしても「美味しい」「美味しくない」「甘い」「すっぱい」などの味覚が先に来てしまいます。嗅覚を利用すると、その時の状況も記憶となって刻まれていくので、親子で過ごした楽しいキャンプやハイキングが、子供にとって忘れられない思い出となったり、一緒に料理をした自粛中の夏休みも、ポジティブなイメージに変えることができます。そして嗅覚を磨くことは、想像力を鍛えることにもつながります。
日常の生活の中で、簡単に「香育」を取り入れることができます。私は親子でできるアロマクラフトなど、この夏休みにできる簡単なクラフトをご紹介もしていますので、「香育」の一歩として、ぜひこちらもご活用ください。
アロマのある生活 No.132
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii