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デジタル版・新聞

インタビュー

小島南海雄(なみお)さん・民子さん・卓子(たかこ)さん

南海雄さんの自己ベストは3時間53分!

南海雄

卓子が中一の時96年は、途中で私が先に行って3時間53分の自己ベスト を出しました。それまでに3時間58分という記録があったのですが、その時は歩いた 部分がありました

 

民子

私は2回一緒に走っています。本当になにも練習しないで出場したので、タイムは8時間17分。娘が一緒に走ってくれまし た

 

南海雄

卓子はマラソンの合宿に参加した こともあるんです。私が仕事で付き合いのあったクラブチームが、子供たちを集めて マラソン教室をやっていたので、その関係で何度か遊びに行かせて頂きました

 

卓子

遊びと言うにはずいぶんハードだったけど(一同笑)。お寺に泊まって、食べ物制限もあって、かなり本格的。山岳コースを 毎日走って、最終日は駅伝でタイムを競って、帰る頃にはやせ細ってましたね。根性があるというよりも、マラソンで根性を植えつけられたと思います

 

南海雄

専門家によると、子供は大人に比べて体は小さいけれど、心臓の大きさはほとんど変わらないのだそうです。だから子 供自体がスーパーカーみたいなもの。同じエンジンなのに体が軽いから効率がいい。 子供は長い時間全速力で走れるんですよ。 今はマラソンを3時間台で走れる子供がけっこういると思います。私のような親がたくさんいますから(笑)

 

 

年に一度ホノルルマラソンで再開する人たち

南海雄

1977年の5回大会からホノルル マラソンに連続出場しているフォークシン ガーの高石ともやさんが、私の勤めていた 会社が主催していたホノルルマラソンツア ーに参加されるようになり、毎年コースでお会いしています。ゴールラインの500メートルほど手前で、高石さんは自分がゴールした後に毎年2時間ぐらいランナ一を応援しています

 

民子

皆さん七夕です。お会いするのは一 年に一度

 

卓子

ホノルルマラソンはコミュニケーショ ンの場になっていますね

 

南海雄

ホノルルマラソンに参加した人の同窓会を毎年東京で開いていて、そこで必ず会う人もいます。毎年赤揮で走っていた 方もメンバーで、昨年は出ないと言っていましたが、結局去年も走っていました。きっと今年も走ったのでは…。マラソンに参加する時はいつもダイビン グにも行くのですが、そこで毎年会う人もいますね。走った後は来年の飛行機の予約だけ入れています

 

 

最も印象に残っているのは、高熱を出しながらも参加した大会

卓子

中学では陸上部ではなくテニス部を 選びました。自ら選んで陸上部に入ったことはないんです。陸上部ではなかったけれど、中学入学の時にはホノルルマラソンを すでに6回連続で走っていたので、連続記録を続けたいという気持ちが大きくなっていました。

 

高校の時に1年間交換留学する機会があり、イギリスを選んでしまったのでその年はハワイに来るのが大変でした。イギリスからアメリカ本土を経由して、ハワイに来るのに20時間以上かかりました。ホノルルマ ラソンの時に体調を崩してしまった唯一の年でもあります。

 

イギリス内で転校したばかりでちょっとナーバスになっていた時期で、かつてない大移動だったこともあり、空港に入る前日から高熱が出て嘔吐が止まらなくなり、喉も痛み、血の入り混じった痰も出るという状態。どう切り抜けようかと思いました。 ホノルルに着いてすぐに病院に直行して “私は明日走るんです"と言って診察してもらいました。

 

タイムは久しぶりに6時間を越えてしまいましたが、なんとか完走することができて、優勝した時よりも印象に残っていますね。 マラソン以外の思い出といえば、ハワイ に来たらダイビングですね。ダイビングも父の勧めでライセンスを取ったのですが、もともと海嫌いだったんです。母が海で溺れたという話を聞いてから海が怖くなってしまって。でも今ではすっかり海が大好きになりました。結婚するならマラソンを一緒に走れる人がいいですね(笑)

 

民子

ロンドンに留学している時に、卓子 はピアノでも優勝しているんです。バイオリ ンを持ってロンドンに行ったのですが、なぜかピアノを始めたんです

 

卓子

きちんとピアノを習ったことはそれまでなかったのですが、母のお腹の中にいる時から音を間いていたので、おそらくものすごく特殊な音感を持っているんだと思います。その音感で自己流のピアノ演奏をしていたんですが、17歳の時の留学がきっかけで、音大を目指すようになりました。

 

自己流だったのできちんとした運指ではなかったのですが、イギリスで出会った先生はそれを認めてくれた上で指導してくれ たんです。日本の先生だったらきっと受け入れてくれなかったと思うんですよね。型にはまらなかったことで逆に得たこともあると先生は考えてくれて、受け入れてくれたことが嬉しかったですね 。

 

結局マラソンは趣味で、仕事は音楽方面に進みました。今は旅行代理店の音楽鑑賞専門デスクという部署で、世界の音楽を 聞きに行ったり、世界の音楽イベントに携わったり営業したりという仕事をしています。昨年は世界三代ピアノコンクールと言われるショパンピアノコンクールの鑑賞ツアーを行ったり、海外での人気アーティストの海外公演を見に行きつつ、お客様だけの特典としてファンミーティングを開催し たり、メトロポリタン歌劇場の観劇ツアーなども組んでいます

 

民子

健康だったから良かったですよね。怪我もしなかったし。丈夫でしたね

 

卓子

健康なのは母の料理のおかげです。毎日30品目をここまでやっている家はあまりないと思います。30品目でおさまればいい方かも。自分が仕事を始めて、これは真似できないなと確信しました(笑)

 

民子

毎日5色のものを入れようとは思って作っていますが、特別なことというわけではなく、食べるのが大好きだから自然とこうなっているのだと思います。お料理も好きなので。旅行に行ってその土地のものを 食べるのも好きですね。食べてきた味を再現してみたり。野菜を中心にしているので、下処理に時間がかかりますね

 

卓子

母が旅行中は一気に食卓が質素になります(笑)

 

民子

年末に主人とふたりで旅行に行っていて、帰ってきたら娘がお正月の用意をして待っていてくれたことがあって、あれは女喜しかったですね。お正月のものは食べられないと思っていたので。びっくりしました

 

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