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デジタル版・新聞

インタビュー

女子プロレスラー ジャガー横田さん

長男、大維志君の教育方針

私は大維志をハワイで生んだ段階で、絶対インターナショナルスクールに行かせる って決めてたんです。英語の語学力って言うのは、将来のためにも、いるんな意味でつけるべきだと思ってます。将来の仕事なんかの選択肢が広がる一つになると思いますしね。

 

彼はアメリカで生まれてるわけですから必要なことだと思ってます。後は、主人が英才教育派ですから、日本の学校だと受験させられちゃいますからね。 私はのびのび育てたいと思ってるんですけれども、それは主人と何度も戦ってます。

 

私は勉強する環境になかったから、のびのびが楽だと思うかも知れないけれども、主 人は勉強したことで得したことがいっばいあって、今もある程度の地位にいである程度の収入もあるので、主人は男はそうあるべきだと思ってるわけですよね。

 

教育はジャマにならないってことだと思うんです。私は経験してないことだし女性なので、沿うところもなければいけないなって思ってます。でも塾の送り迎えするのは私じゃないですか、 「お前は言うだけで楽だろう(笑)」つて、それで勉強ができないと私のせいにされて、うまく行くと 「やっぱり俺に似てるな」ってくらいに言われますからね(笑)。

 

私のDNAも少し入っちゃってるんで、集中力がなかったりとかするんですけどね。でも競争させるとがんばるんですよ、そうじゃないとダラダラして。私に似て競争心は強いみたいですね。今は週2回塾に行って、完璧なバイリンガルにするために、英語の家庭教師をつけてます。大維志には選択肢をあげるためにも、できる範囲でいるんなことを覚えさせているという感じです。

 

私自身もプロレスを自分で選んで、泣き言言わずにやったのは、自分で選んだことだからというのがあるんでね。親が強制してしまうと、できなかったときに親のせいにするようになるじゃないですか、なので選択肢をあげて、自分で選んだものをしかりやっていけるようにするのがいいと思うので、子供にも自分で選んでやっていくという責任を持たせることは大切だと思うんです。

 

 

 

ハワイのすべてに魅力を感じて

ハワイは全て好きですね。まずは気候です。今、日本は息苦しい<らいの暑さですよね、ハワイはカラッとしていて、風があると涼しいじゃないですか。それからハワイの人たちが好きですね。誰と会っても気持ちよく接してくれるし、にこやかで温かいんです。ハワイの人には損得がないんですよね。

 

私は都会の閉鎖的な町にいますし、私もその中の一員であるんですけれど、損得で動<人があまりにも多いように感じます。ハワ イには、ただ相手が喜んでくれればっていう寛大な気持ちを持ってらっしゃる方が本当に多いなって、みんなで楽しくやろうよっていう気持ちがすこく伝わってくるんですよね。

 

だからお金なんかよりも、豊かな心を持つことが一番の財産だと思いますね。それに一番身近なアメリカって言うのかな、そういう意味でも私みたいに英語をしゃべれない人間には、やわらかい感じがして。好きなら覚えろよ(笑)、って思うんですけれども、頭もだいぶ固くなってるんで難しいんですよね、そのうち大維志が通訳してくれるのを待ってるんです(笑)。

 

ハワイの食べ物はボリュームがありますね。私の体ではまだ付いていけないです。レストランでも、大きい体の人なら同じように食ぺられるんでしょうけどね、これを食べ続けたら一体どうなってしまうんだって心配することはありますね(笑)。

 

ハワイでも日本食を食べることが多いですね、すぐ懐かしくなってしまって。今はハワイで日本食も売っているからいいですよね。大維志はハワイで生まれたとはいえ、食生活には気をつけさせないといけないと思ってます。

 

 

ハワイでがんばっている人たちにメッセージを

ゼロでない可能性に対しては絶対に前に進まなければいけない、あきらめてはいけないんです。あきらめることも勇気がいるかも知れないけれども、やっぱり続けていくことに何か得るものがあるので、あきらめないって言うことが大切なんですね。

 

私が世界チャンピオンになったのは、あきらめなかったからなんですよ。カウントが 「 3」に入ったら負けるんですよ。でも 「2.9」でも 「2.99」でも体を上げれば 「 3」は入らないんです。だからいつも、 「1」、「2」って入って 「危ない、苦しい」って思ったけれど、「絶対あげるぞー」って言う気持ちがあったんです。

 

押さえ込むときも、「1」、 「 2」であがってしまったら残念だけれど、「絶対3にするんだ」って言うあきらめない押さえ込みで、 19歳の時に世界チャンピオンになった経験があるんです。だからこのあきらめないことで、前に進むってことは間違いないんですね。

 

だからそういう気持ちでがんばってください、結果だけは神様が知っているけど、あきらめたらそこで終わってしまうんです。人生、生きて行く上であきらめないためには、何かを目標に持つということだと思うんですね。

 

それが女性であろうが男性であろうが、年齢も関係なくして、自分にとっての目標、それが子供を作るのか、結婚することなのか、仕事で何か達成するってことなのかは人それぞれですけれども、やっぱり目標、目的を持って生きるということは自分の成長なんですね。

 

私はいつも目先の目標を決めて、それを達成しながら一段、一段上がってきたと思ってるので、目標を持って生きるというのは、生きる糧になっていくと思うんです。ダラダラしてると日にちばっかり過ぎて、年ばっかりとっていってしまうので、生きて行く上では、目標を持つことが大切なのかなと思います。

 

 


ジャガー横田

本名:木下利美(きのしたりみ)東京都荒川区出身。15歳 で全日本女子プロレスに入団。19歳で世界チャンピオン獲 得。2度の引退後、現在は現役母古参女子レスラーとして各 女子プロレス団体のリングに上がるとともに、フリーの立場 で各団体の後輩の指導に当たる。45歳で自然妊娠での初 産を果たした。結婚までの人生を綴った「人生、何が起こる かわからない」や、出産を綴った「ジャガー流!人生逆転」の 著書も出版。


 

 

 

(日刊サン 2012.08.10)

 

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