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デジタル版・新聞

インタビュー

【インタビュー輝く人】R246 うつみ富土理さん 古賀義弥さん

【うつみさんへのインタビュー】

アンチエイジングの 秘訣は 「好奇心」

私は30代の頃から百貨店めぐりが大好きで、今も 「新宿の伊勢丹に行くと必ずうつ みさんが歩いている」と言われるんです。今どんなファッションが流行っているか興味がありますし、化粧品のサンプルをいただいたら全部使って試してみたりしています。

 

通っているうちに百貨店の方と友達になるんです。そうすると 「今」のことをいろいろ聞いたりできますよね。百貨店の中では、エレ ータ一を待つより、階段を使っています。歩くほうが早いですよ!ですから、私はいつも運動靴を履いています。

 

それからファッションが似合うためには太っちゃいけないですよね。ファッションの基本は体です。太ったら諦めることがいっぱいある。諦めたくない。どんなことも!そのためにも、以前本を出版してご紹介した「カチンカチン体操」の一部を今も取り入れています。

 

ウェストのくびれとヒップアップ、血液の循環をよくする体操は毎日寝る前に行っています。 そのほかは、女性は首がたるんでくるので、それを防ぐために髪をブラッシングするときは後頭部も念入りにしています。

 

下から上、下から上へ。後ろの頭皮が垂れないということは顔も首もたるみませんよ。顔も髪も正面からしか見ていない人が多いですが、人生何事も見えないところが大切。人の心もそうですよ!

 

 

食へのこだわり手作りの飲む美容液

体に悪いものはなるべく口に入れないようにしています。インスタントラーメンは食べたことがありません。レトルト食品も使いません。料理をするのが大好きなので、朝からしっかり作ります。例えば、夫の好物の甘いオニオンをスライスして鰹節とお醤油をかけたり、脂の少ない薄いステーキでオニオンを包んで食べるようにしたりします。

 

ほうれん草を少量のバージンオリーブオイ ルで炒めて、茄でたとうもろこしを削いで、ポーチドエッグと細かく切ったセロリのサラダを添えてお皿に絵付けしたりしています。人間は肉を食べさせておくと満足するんですよ(笑)。

 

お肉は必ずたっぷりの野菜と一緒にいただきます。 毎日欠かさないものは自分で作った飲む美容液。きれいに洗った鳥の手羽先を5本、大きな鍋に入れて火にかけます。最初の黄色い脂は取り除いて、抗酸化作用のあるゴボウを2本、そのほかもセロリなど残り物野菜を入れて、塩胡椒で味付けをしてス ープにしています。

 

朝晩たっぷり1 杯ずつ飲んでいます。このスープが冷めるとぷるんぷるんのコラーゲンになっているんですよ。これを飲むと肌が全然違ってきます。何より自分で作っているから安心です。夫は「美味しくない。味噌汁がいい」と言いますが (笑)、私にとっては美容液を飲んでいるという感覚です。

 

このほか玄米をよく噛んでいただいたり、キムチなどの発酵食もよいですし。仕事柄ありがたいことに、お医者様や料理研究家にお会いする機会も多く、そういうときに情報収集をしています。

 

 

10週間の韓国留学

韓国が大好きになった理由は『チャン・ ドンゴンに会いたい!」でした。 「イヴのすベて」というドラマを見て、その整った顔が好きだわと思い、大好きになりました。会うためにはソウルに行かなくては、と12月に決めて4月にはソウルヘ韓国語の語学留学をしました。

 

この期間は朝から晩まで勉強をしていて、頭が痛くなるほどでした。日本に帰った ら 「整形手術をするために行ったんでしょ」などと言われましたが、どうやら若返った みたいです。クラスメイトのほとんとが20代で、アメリカ人やスイス人。ラッキーなことに男の子が多かった(笑)。

 

みどり氏!とモテて、人生最高に幸せでした。でもチャン ・ドンゴンには会えなかったので、それが残念でした。 実際に10週間では韓国語はわかりませんでした。それでも日本に帰って来て落ち着いてから理解できたこともたくさんありました。行ってよかったと心から思っています。

 

行きたいと思ったときがその時期です。人生はやりたいと思ったときがそのタイミング。60歳を過ぎてから韓国語なんて頭に入るわけがないと思っていましたが、ちゃんと入ってくるんですから!

 

 

母の金言集

いつも思っていることはこの両親でよか ったということです。私には生みの親と育ての親がいるのですが、生みの親は私が10歳のときに亡くなって、その日から、生みの母の姉で戦争未亡人であった叔母が私たち子ども5人を平等に育ててくれました。い つもハグ。抱きしめてくれました。

 

頭のよい人で、たくさんの金言を書いて私たちに教えてくれたのですが、その中に 「天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)」という言葉がありました。天の網は、隅々まできれいにすくって漏らさない。つまり、うそをついてもすぐにばれるということです。

 

うそは絶対についてはいけない、悪いことをしたらすぐに謝ってしまえばいいじゃないと。この言葉はい つも貼ってありました。 人の悪口については、友達に誰かが「あなたの悪口を言っていた」と告げられることがありますが、母は「あなたに対する悪口は本当のこと」と。他の人がなかなか言ってくれないあなたの欠点だから、ありがたいと思いなさいと言われました。

 

それ以来、悪口を言われても 「私ってそうだな」と思うようになりました。すべて直りませんが笑えるようになりましたよ。周りからいつも機嫌がいいと言われているのはこのことがあるからだと感じています。

 

ほかにも、いただきものをしたとき、母は「ありがとうの手紙はすぐに出そう」と教えてくれました。ありがとうという言葉は人を和ませ気持ちよくさせる。届いたのかな、美味しかったのかなと思わせてしまわないうちに、すぐにありがとうを伝えなさいと言われました。

 

わが家にはありがとうのハガキがたくさん箱に入っています。ありがとうに関してはかなり筆まめですよ。コンサートや 舞台に来てくれたファンの方々へのありがとうのカードもすぐに送っています。 こうした人生の中で大切な金言をたくさ ん教えてくれた母、生みの母と父にいつも感謝しています。

 

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