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ハワイアンミュージック&フラ好き垂涎! Frank K. Hewett X Sean Na’auao
ハワイアンミュージックの大御所二人がコラボをする舞台がある。
フランク・ヒューイット(Frank Kawaikapuokalani K. Hewett)
ハワイ州政府から正式に認められたカフナ(ハワイのシャーマン・神官)で、ハワイ州の公式の祭典では、オープニングのチャンター(詠唱者)も務める。ハワイ王族の末裔であり、フラマスター、ヒーラー、シンガーソングライターとして、世界的に有名なハワイの重鎮である。フラの師匠の最高位の称号である、”Loea”を持ち、世界中のフラ関係者に敬愛されている。
ショーン・ナアウアオ (Sean Na’auao)
シンガー、ミュージシャン、作曲家、プロデューサーとして、瞬く間に人気アーティストの座を確立。伝統を踏まえながらも、オリジナリティ豊かな現代的ハワイアンの楽曲を発表し続け、ナ・ホク・ハノハノなど数々のアワードに輝く。
二人は旧知の仲で、今回はフランク・ヒューイット氏の愛弟子のハラウ(フラの学校)のホイケ(正式な発表会)のためにコラボをし、15曲ものライブパフォーマンスをする。
ショーン・ナアウアオ氏率いるバンドの演奏で、フランク・ヒューイット氏は、チャントと歌に加え、フラも披露してくれるというから、これだけでスペシャルな舞台となる。
ハラウの名は、“Kūhai Halau Kalikolauʻōlenaokalani ʻōlapa kahiko”。ちょっと長い名前だが、これもヒューイット氏が直々に名付けた。主宰するクム(師匠)は、カリコラウさん(Kalikolauʻōlenaokalani)。30年前に日本から渡米してカリフォルニアに移住。その後フラに専念。ヒューイット氏の直弟子としてクムの称号を与えられた。8年前からハワイでクムフラとして活躍している。
「今年2022年は、ヒューイット先生がフラの心と踊りを教え始めて50年になる節目の年です。私がハラウを始めて7周年を迎える年でもあり、お祝いのホイケ、発表会をヒューイット先生と計画しました」
コロナのロックダウンなどで集うことができなくなり、ハラウのレッスンはさまざまな規制を受けた。それでもカリコラウさんは、リモートで、zoomの双方向レッスンなどを続けた。集うことはできなくても、フラを休むことはしなかった。
「フラは生活そのもの、生きていることの感謝そのものですから」
コロナの規制が緩和されるに従い、野外レッスンや少人数レッスンで2年間を乗り切ってきた。だから今回のホイケ(発表会)には、ことばに表せない感慨が詰まっている。
「50人弱のダンサーが2年間の思いを胸に、心を込めてフラを踊り捧げます。カヒコ(古典フラ)の衣装はすべて手作りしました。ティーリーフのレイは、発表会の前日に神聖な葉を摘み、自分達で編みます。ハワイの人に愛唱されてきた、皆さんよくご存知のハワイアンの名曲が多いので、楽しんでいただけると思います」
感染の安全対策を優先し、会場は人数制限をしてソーシャルディスタンスを保つ。
フランク・ヒューイット氏とショーン・ナアウアオ氏の豪華コラボライブに、心を込めたフラの笑顔と感謝の踊りが花開くアロハなひと時、ぜひご堪能ください。
(取材・文 奧山夏実)
(日刊サン 2022.8.26)
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