在ホノルル日本国総領事館よりお知らせ
練習船こじま及び米国沿岸警備隊による 行方不明者合同捜索 日米海上保安機関合同訓練(捜索救助訓練)を中止して対応
海上保安庁は、2021年第2回目となる日米海上保安機関合同訓練として、米国ハワイ州ホノルル沖で遠洋航海実習中の練習船「こじま」と米国沿岸警備隊巡視船等による捜索救助訓練を予定していましたが、同州カウアイ島沖において、ダイバーが行方不明となる海難事案が発生したことから、同訓練を中止し、米国沿岸警備隊と合同で行方不明者の捜索に当たっています。
日米海上保安機関の連携強化を目的として、本年2月に小笠原諸島沖において実施した合同訓練に引き続く、2021年第2回日米海上保安機関合同訓練として、練習船「こじま」遠洋航海実習における米国ハワイ州ホノルル寄港にあわせて、6月23日(日本時間)に両機関合同での捜索救助訓練を実施する予定でした。
同日午前4時頃(日本時間)、米国沿岸警備隊から、ホノルル沖で待機していた練習船こじまに、同州カウアイ島南方の行方不明者の捜索救助の協力依頼がありました。
両機関は、合同訓練を中止することとし、現在、練習船こじまは、カウアイ島南方において、米国沿岸警備隊の巡視船及び航空機と合同で行方不明者の捜索を実施しています。
1.カウアイ島南方ダイバー行方不明事案の概要
米国ハワイ州カウアイ島南方において、ダイビング中のダイバー1名が行方不明となっているもの。
(1)発生日時
令和3年6月21日午前11時30分頃(日本時間)
(2)発生場所
米国ハワイ州カウアイ島南方沖(北緯21度56.8分、西経159度35.0分付近)
(3)行方不明者
47歳男性
2.練習船こじまの対応状況
令和3年6月23日午前11時15分頃(日本時間)、カウアイ島南方の捜索海域に到着し、現在、行方不明者の捜索を実施中。
<参考:米国沿岸警備隊の概要について>
・組織概要
国土安全保障省に所属する海上法執行機関。
太平洋と大西洋の2つの管区方面本部、その下に9つの管区を有する。
・勢力:職員約49,000人、船艇約1,900隻、航空機約200機
・主な任務:法令の励行、航行安全、海難救助、海洋環境保護、国防・有事対応
<参考:令和3年度練習船こじま遠洋航海実習(国際航海)の概要について>
・海上保安大学校の練習船こじまでは、実習生に船艇初級幹部として必要な知識、技能を習得させるとともに、国際感覚の涵養かんようを図るため、毎年、遠洋航海実習を実施
・令和3年度の遠洋航海実習では、米国(ホノルル)及びパラオ(コロール)に寄港する国際航海を実施
・国際航海の期間:令和3年6月8日~同年7月15日(38日間)
・総航程:約9,940海里(約18,409キロメートル)
・乗船者:実習生46名(うち女性9名)、乗組員37名(うち女性3名)
(日刊サン 2021.06.25)
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