新年、明けましておめでとうございます。
私もハワイで2回目の新年を迎えることができました。ハワイならではの明るい青空のもと、心地よい貿易風を感じながら、最近、よく思い浮かぶのは、「おかげさまで」の一言です。
ご存じの方も多いと思いますが、ハワイに生まれた日系人の方々が大事にされてきた言葉で、ハワイ日本文化センターでは、「I am what I am, because of you.」と英訳しています。昨年は、新型コロナウイルスとの闘いという先の見えない特殊な状況下で、手探りで仕事をしている様な気持ちで着任1年目を過ごしましたが、「皆様の御指導のおかげ(because of you)」で「自分も、在ホノルル総領事として少しは仕事ができるようになった(I am what I am.)。」と思っています。年初にあたり、まず、多大な御支援、御協力を頂いている皆様に心から御礼を申し上げます。
さて、昨年の1年間、ワクチン接種が進んで光が見えてきたと思うと変異株が蔓延したり、感染者の増減にあわせて規制措置の強化と緩和が繰り返されたりしました。第3波、第4波、第5波と水面に浮かぶ木の葉の様に翻弄されていたとも見えますが、その時、その時を振り返って見ると、ハワイでも日本でも最善と考えられる措置が選択され、全ての人々が自身と社会の安全のために努力をされていたと思います。
2022年を迎えても先がはっきり見通せるわけではありませんが、状況は徐々に改善に向かうと思います。いつかはきっと、集団免疫が達成されたり、経口治療薬が開発されたり、世界中で行われている様々な努力の成果が現れると信じましょう。
そして、新型コロナウイルスの後をどうするかをよく考えて、その時に向けた準備を進めていくことが重要ですが、この作業は、夢をもって楽しく取り組むことができます。
私としては、ハワイと日本の渡航が回復すること、これが一番の夢です。人々の安全第一、感染拡大の危険性を慎重に見極めて、段階的に水際措置は緩和されていくのでしょうが、少しでも早く、スムーズに進むように自分の任務を果たしていきたいと思います。
先日、ハワイ観光再開に向けた動画「Next Hawaii」の撮影に参加しました。色々な方々が、コロナ後に向けて新しい観光のあり方を考えたり、新しい「おもてなし」の工夫に取り組んだりしています。動画ではハワイの自然や文化に触れる活動も、レストランやホテルのサービスも、ハワイでは新しい魅力が増していることを、ある人は真剣に、ある人は楽しくアピールしていて、私も楽しませて頂きました。(*動画は日本ハワイ旅行業協会(JHTA)のHPからご覧いただけます。)
皆様もコロナの後のことを考えると、やりたいことは沢山あると思います。私は、なんと言っても、本来のハワイの恒例行事、色々なイベント、フェスティバルや盆踊りを体験したい、皆様と御一緒に思う存分に楽しみたいと思っています。
最後になりますが、皆様の今年1年の御健康と御繁栄をお祈りして、私のご挨拶とさせて頂きます。
(日刊サン 2022.01.01)
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