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新型コロナウイルス危機下 お客様の安全を最優先に店舗運営しています
新型コロナウイルス危機下 お客様の安全を最優先に店舗運営しています
ドン・キホーテUSA社長
エド・サワイ さん
ドン・キホーテUSA社はドン・キホーテ3店舗とマルカイ1店舗を運営している。新型コロナウイルス感染拡大のさ中、休むことなく営業を続ける4店舗。ローカル出身のエド・サワイ社長にお話を伺った。
「あの従業員は病気ですか?」
アメリカにはもともとマスク着用の習慣はありません。ハワイの人々も同様で、マスクは馴染みの薄い物でした。新型コロナウイルス感染拡大の初期にマスクを着用している従業員を見て、「あの従業員は病気なのですか?」とお客様に聞かれたことさえありました。早くからお客様に店内でのマスク着用をお願いしたかったのですが、実際には州政府と市政府の指示が出てからになりました。マスク着用が義務化されてからも、新型コロナウイルスへのマスクの効果を疑う人々も多く、店内でのマスク着用規則を徹底させるのには苦労をいたしました。一例に過ぎませんが、店頭・店内にビジュアル効果のあるポスターを提示しお客様のご理解とご協力をお願いいたしました。
エッセンシャルビジネスとしてのプライド
小売業はエッセンシャルビジネスです。生活必需品を提供する小売業としての責任、そして、お客様や従業員を新型ウイルスから守る義務、この2者を両立させて営業を続ける道筋が見えてくるまでは模索の連続でした。「この危険なときにお店をオープンしていてくれてありがとう」と、お客様からいただいたお言葉にはとても励まされました。
私は、新型コロナウイルス感染の不安にもめげずご来店下さるお客様、そして、苦情も言わず頑張って仕事に励む従業員を誇りに思っています。各店長のリーダーシップのもと、意見・情報交換の場を持ち、商品配置、消毒作業、お客様の誘導など、従業員が一人一人責任感と使命感をもって働いています。
日々変化するお客様のニーズ
新型コロナウイルスが流行し始めた当初、お客様が最もお求めになられた商品はトイレットペーパー、消毒用アルコール、手の除菌ジェルでした。次にラーメン、米、缶詰。そして、本土の精肉工場が閉鎖されると報じられたその日から、精肉の需要が急増しました。目まぐるしく変わるお客様のニーズにお応えすべく、商品をいかに調達していくかが大きな課題です。
大半の商品は本土から送られてきます。本土の小売店とハワイ州の小売店の間で商品の仕入れ競争が始まったのです。ハワイの小売店は既に地理的ハンディを背負っていますが、それに加え、巨大なバイイングパワーを持ち合わせている米系大手大型小売店との商品獲得競争がエスカレートされてきたのです。
グローバル企業としてのメリット
ハワイ州のドン・キホーテUSA社、タイムススーパーマーケット及び、カリフォルニア州の店舗を始め、628店舗のグループ会社が一丸となって新型コロナウイルス対策に臨んでいます。グローバル・レベルの情報、そして、グローバル・レベルの流通パイプが私どもの大きな強みです。速やかなコロナウイルス対策や欠品商品補充に大きな役割を果たしてくれています。
ニュー・ノーマル(コロナ後の新しい常識)
店内のニュー・ノーマル(コロナ後の新しい常識)には次の事柄が挙げられます。店頭に設置された消毒用アルコール液や除菌シート、レジに設置されたプラスチック・シールド、使用毎のカード端末の消毒、ソーシャルディスタンスンシングのフロアサイン、ショッピングカート等人々が多く触れる箇所のより頻繁な消毒など。さらに、従業員の健康管理にも非常に気を配っています。体温測定は言うまでもなく、日々の健康チェックを行っています。
ドン・キホーテ・カへカ店には、現在残念ながらあれだけ賑わっていた観光客の姿はありません。経営面では、それなりの影響を受けています。反面、ドン・キホーテ・パールシティ店、ドン・キホーテ・ワイパフ店、そして、マルカイ店は引き続き堅調な伸びを示しています。
フードコートは政府からオープンの再開許可が下りましたが、今のところ、再開はしていません。私どもの企業原理は顧客最優先です。お客様の安全を守るために、慎重に店舗運営を続けて行きたいと考えています。
(取材・文 鶴丸貴敏)
ドン・キホーテ
カへカ店 801 Kaheka St.
☎︎(808) 973-4800
パールシティ店 850 Kamehameha Hwy.
☎︎(808) 453-5500
ワイパフ店 94-144 Farrington Hwy.
☎︎(808) 678-6800
マルカイ・ディリングハム店 2310 Kamehameha Hwy.
☎︎(808) 845-5051