いま、皆さんの心配ごとといえば新型コロナウィルス対策でしょう。アメリカ国内でも感染者、死亡者が増えています。アメリカでは、マスクは病人がするものという感覚の人がほとんどですし、顔を隠すということに違和感を感じている人が多いことから、フェイスマスクをしている人が大変少なく、偏見さえも起こっています。でも、アメリカでもフェイスマスクは売り切れ状態。それには、セレブたちの影響も大きかったのではないかと言われているのです。
ウイルスが蔓延しはじめたころ、飛行機での移動の多いセレブたちが、マスクをつけた写真をソーシャルメディアにアップし始めました。例えば、グウィネス・パルトロウは、フランスへのフライト機内で黒いマスクをして写真をインスタグラムにアップ。また、ケイト・ハドソンも機内でマスクをして、新型コロナが心配だというコメントをインスタグラムにアップ。ほかにもベラ・ハーディド、セレナ・ゴメス、ブローディ・ジェナーなどみんながコロナウィルス対策ということで機内でマスクをした写真を次々にアップしています。そんなことが影響して、一気にフェイスマスクが売り切れ状態になる状況にも繋がったのでは、と言われています。
風邪やウイルス予防のためにフェイスマスクをする習慣がないアメリカでは、医療の専門家は予防のためにマスクをするのは意味がないと大々的に発表。人にうつさない為にするなら、多少、他人への感染を防げるかもしれないけれど予防としてはオススメしておらず、CDCでもフェイスマスクは効果がないのでマスクをするのではなく、手洗いを徹底して顔を触らないように心がけること、そして病気の症状がある人との接触を控えることと発表しています。
NYの地下鉄ではマスクをしている東洋人が暴行を受けたりと、偏見さえも起こっている状況。新型コロナウィルスと人間のどちらが恐ろしいのか疑問にさえ感じますが、売り切れているわりにハワイでもフェイスマスクをしている人をほとんど見かけないのが実情。抗菌フェイスマスクグッズがアメリカでもどんどん販売されていますが、文化的な違いから、新型コロナウィルス対策としてアメリカの人が予防でフェイスマスクをするようになるのは、あまりないかもしれないですね。
写真・参考サイト:
www.businessinsider.com/coronavirus-celebrities-wearing-masks-are-promoting-a-myth-2020-2
Writer:内田佐知子
(日刊サン 2020.3.11)