世界的に新型コロナウィルスの蔓延で、自分の免疫力をアップすることは不可欠な課題です。では、免疫力をアップするにはどうすれば良いのでしょうか? ニューヨークタイムズからベストセラーとなった本も執筆したアメリカの著名ドクター、マーク・ハイマンが実践しているお勧めのアドバイスをご紹介しましょう。
【ホールフード】 栄養豊富な食生活を意識すること。これは新型コロナウィルスが蔓延していてもいなくても必要なことですが、栄養不足でウイルスと戦えないという状況は防ぎたいもの。90%以上のアメリカ人は、いくつかの栄養素が常に不足しています。まずはビタミンCの多い野菜、例えばレッドペルペッパー、ブロッコリー、ほうれん草などを多く摂取すること。カロテノイドの多い人参、スイートポテト、ケールなども必須ビタミンです。1カップのフルーツ、また4カップ分の野菜を毎日摂取するようにしましょう。ベリー系フルーツ、良質の肉や魚、ナッツやシード類なども冷蔵庫にストックしておきましょう。
【白砂糖やスターチをカットすること】 白砂糖は、食べた後に免疫を抑制してしまうので、スターチや砂糖をコントロールすることで免疫力の機能がアップします。同様、カフェインやアルコールも控えると免疫力アップにつながるでしょう。
【プロテインを適度に摂取することも必須】 アメリカ人はプロテインの摂取が多い方ですが、お年寄り、またはベジタリアンはどうしてもプロテインの摂取が足りない傾向にあります。プロテインは免疫力をアップするために不可欠な栄養素なので、この時期は普段不足している人は積極的に摂取するべきでしょう。肉がどうしても苦手という人は、グルテンフリーの豆腐やテンペ、また豆類から摂取しましょう。
【ガーリック、玉ねぎ、生姜、スパイスをたっぷり摂取】 ターメリックなども免疫力に効果を発揮します。新鮮な生姜をすりおろしたものをスムージーに入れたり、さらにレモンジュースやレモンを入れて飲むと、より高い免疫力アップにつながるでしょう。また、発酵食品を食べることも効果あり。ザワークラウト、キムチ、納豆、味噌、テンペ、グラスフェッドヨーグルトなど腸内健康に役立つものを食べることでも免疫力はアップします。
【水分を十分に取ることも大切】 とくにお湯など温かいドリンクがベター。ボーンブロスやスープ、シチューなども免疫力など体の機能を整えてくれます。ジンジャーやターメリックのハーブティーもお勧め。逆にフレッシュではないフルーツジュースや甘いソーダなど砂糖の多いドリンクは免疫力アップの妨げになります。
【良い睡眠をとることがとにかく大切!】 不安な気持ちから睡眠障害に悩まされているという方も増えているようですが、そんなときはマグネシウムのサプリを飲んでみたり、日中リラックスしたり呼吸法を試してみるのも良いでしょう。適度な運動も大切です。少なくとも1日30分〜45分運動をすると免疫力アップに効果がありますが、疲れているときは無理に過激な運動をすると逆効果なので、自分の体と相談して運動しましょう。
【瞑想やヨガも効果があります】 オンラインクラスを提供しているスクールも多いのでぜひ利用してみましょう。ストレスが高まるとウイルスへの抵抗力が弱まるというデータがあります。瞑想、ヨガや、お風呂に入ったり、呼吸法を試したり、家で家族とマッサージをしあったりと、ストレス解消のためにぜひ、やってみてください。
【サプリを正しく摂取すること】 免疫力をアップするために色々な情報が錯乱しているので、なにを摂取すればいいかわからないという人も多いのでは。マルチビタミンやミネラル、ビタミンD3、ビタミンC、亜鉛、プロビオティックス、フィッシュオイルなどは必須サプリ。そして、免疫力をアップするフォーミュラが入ったサプリをとるのもこの時期は追加して飲むのも良いでしょう。キバナオウギ(astragalus)緑茶の抽出成分、センシンレン(andrographis)、モノラウリンといったハーブが免疫力を強化することで知られています。 ドクターお勧めの免疫力アップのアドバイスを参考に、皆さんもどうぞ安全に、そして健康にこの期間を過ごしてください。
写真・参考サイト:https://www.mindbodygreen.com/articles/mark-hyman-mds-10-tips-for-immune-strength-amid-covid-19-coronavirus-pandemic
Writer:内田佐知子
(日刊サン 2020.4.01)