Q.　前回、ハイブリット車の良さを紹介したらとても反響がありました。天井知らずで高騰を続けるガソリン価格の影響で、ハイブリット車や電気自動車に買い替えを希望する人が多いからでしょう。ハイブリット車のことをもう少し詳しく教えてもらえますか？

A.　本当にガソリン代、高いですよね。環境汚染を考える上でも、クリーンエネルギーである電気を使ったクルマはこれからの時代の主流です。ただハワイはまだ充電施設が十分にあるとはいえない。自宅にソーラーシステムがあり、テスラのようなクルマ対応のスーパーチャージャーがあれば電気自動車がおすすめです。

　でもそうじゃなければ、ハイブリット車は本当に使い勝手が良いです。ハイブリッド車はガソリンで動くエンジンと、電気で動くモーターの２つの動力源を備えています。ふかすほど加速するとパワーが必要になり、自動的にエンジンを使う。普通に速度を出していると、やはり自動的に電気モーターを使うので、ガソリンのムダ使いを防ぎ、燃費性能がグンと高まります。

Q. 街中を走っているハイブリット車は静かですよね。

A. そんなに速度を出さないというか速度を出せない街中では、モーターで走ることが多いので、ガソリンの使用を最小限に抑えることができます。信号で止まったり発信したりのストップアンドゴーの多い場所で乗っていると、いつガソリン入れたんだっけと忘れるほど好燃費ですよ。

Q. 下取りのリセールバリューも期待できると聞きます。

A.  はい、高く売れますよ。うちも高く買います（笑）。今も新車の品薄は続いてて日本車ならどのメーカーのどの機種も３～６ヶ月待ちです。だから中古車も品薄で、特にハイブリッドはつねにウォッチされています。

Q. ハイブリッドといえばプリウスですか？

A. 日本のメーカーはどこもハイブリッドの開発に熱心ですが、トヨタは全車種、ハイブリットカーを揃えています。コンパクトなアクア、カローラスポーツ、8人乗りミニバンのアルファードやシエンタ、セダンのカムリやプリウス、ランドクルーザー、デカくて馬力のあるトラックのタンドラでさえハイブリッドをラインナップしている。さすがです。

Q.ハワイではミニバンがファミリー層から富裕層までとにかく人気。全長５mを超える迫力のサイズは、ミニなんて言えないミニバンのサイズ感。8人乗りで中は本当に広いし、運転席は機能的かつゴージャスで。クリスさんの店頭にシエナがありました。ミニバンの中でも超人気のシエナがあるなんてお宝発見です。

A.　新モデルはアメリカでデザインされたのですが、フロントデザインはなんと日本の新幹線をイメージし、空力抵抗を考えて滑らかで流線的なデザイン。高い位置にレイアウトされたヘッドライトなど切れ長でクールな印象です。エンジンの熱効率はトップレベルなので、ガソリン代の負担が目に見えて減ったと大好評です。

Q.  先進の安全機能が搭載されているとも聞きました。

 先行車や歩行者との衝突回避支援、車線からはみ出してしまった時の予防アラートやロードサインアシスト、夜間の前方視界を確保するオートマチックハイビームなど、安全性の追求はトヨタの社運をかけていると思えるほどです。ほんとクルマ屋の僕が脱帽するほど攻めのクルマづくりですね。

　　クリスさんありがとうございます、また教えてください！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（取材・文　奧山夏実）