日本・ハワイの友好関係に一翼を担う
■ 朝日大学とは
朝日大学は岐阜県瑞穂市にある私立の総合大学です。保健医療学部、経営学部、法学部、歯学部、大学院、留学生別科を構えています。来年創立50周年を迎える同大学には、170人の留学生を含めた2,689人の学生が在籍しています（2019年5月時点）。ミャンマー、タイ、モンゴル、インドネシアなどアジア各国からの留学生を主に受け入れ、170人中99人が経営学部経営学科で学んでいます。一方で、UHMを始め、ニューヨーク州立大学バッファロー校、北京大学、ドイツのフンボルト大学など世界に20の協定校を持ち、国際交流が盛んに行われています。
朝日大学の特長について、法学部法学科の西義也准教授は「首都圏などにある大学と異なり、総合大学でありながら教員と学生との間が非常に近いこと」と話します。「学生一人ひとりが細やかなケアを受けられ、学ぶにはとてもよい環境といえます」スポーツにも力を入れる同大学キャンパス内には、野球、ホッケーの球技場や卓球場、トレーニングルームなど、併せて15の専用練習場と施設があります。「オリンピック代表候補になる学生も出ています。これからもさまざまな面での成長が期待できる大学だと思います」。
法学部法学科に在籍する若杉明弘さんは「海外留学などの国際交流にとても興味がある」と話します。「（学内で）身近にいる留学した人たちの話を聞くのが楽しく、自分も実際に行ってみたいと思うようになりました。法学部ではUCLAの短期研修プログラムがあるのですが、今年の夏に参加したいと思っています。語学学習というよりも、現地で興味を持ったことについて、インタビューをしたり、レポートにまとめるといったことをしようと思っています」
（左から）エクササイズを通した地元高齢者との交流、UH体育館でのバレーボールリーグ観戦、クロージングセッションの様子
■ 2018年に学術交流覚書を締結
2018年4月、朝日大学はハワイ大学マノア校（UHM）との学術交流の覚書を締結しました。2019年6月にはUHM教育学部のネイサン・ムラタ学部長と大庭有希也准教授が朝日大学を訪問し、歯科衛生士専門学校の実習を視察し、保健医療学部健康スポーツ科学科教員との交流会に参加しました。交流会では互いの専門分野についてのプレゼンテーションなどが行われ、UHM・朝日大学の学術交流における最初の一歩を踏み出しました。同年9月には、選抜された保健医療学部健康スポーツ科学科の学生10名が、キネシオロジー＆リハビリテーション科学科の学生短期研修プログラムに派遣されました。研修は9月8日から17日まで行われ、通常の授業の聴講を始め、学童保育の授業の見学、ウェイト・トレーニングなどの実技授業への参加、レクリエーション・センターでの課外活動などが行われました。その他、NCAAアスレチック・デパートメント所属女子バレーボール部公式戦の観戦、高校アメリカン・フットボールの観戦、フラダンス体験、マノアの滝見学やワイキキ散策など多彩な内容が盛り込まれ、派遣された学生たちは8泊10日の短い期間ながらも充実した日々を過ごしました。
学生のUHMへの派遣について、保健医療学部健康スポーツ科学科の松井かおり准教授は「語学学習はもちろん、地方大学では限りがある他大学との交流や、アスレチック・トレーナーなどを目指す学生が現地で授業や実習に参加することで、同じような専攻過程の学生がどのようなプログラムで学んでいるかを知ることが目的です」と語ります。また「教員同士も一緒に研究をしましょうというスタンスで、複数名の教員がUHMを訪問し、現地の授業見学を行ったり、学科長の牽引で共同研究を開始しています」と話してくれました。
