メイン州ではブラウンテール・モスという蛾(ガ)が急激に増加しており、その撲滅に力を入れている。
正式名称はエウプロチクスという名前の蛾で、1890年代に誤ってアメリカに持ち込まれたものだ。
幼虫(毛虫)の毛は有毒で、毛に接触すると数週間にわたって湿疹ができる。
直接幼虫と接触しなくても、芝刈りやガーデニングの際に風に吹かれて抜け落ちた毛と接触するだけでも発疹するという猛毒だ。
2015年以来、その蛾が増殖しているメイン州では、州としての対策として2月を「蛾撲滅月間」と正式に制定したとフォックス・ニュースが伝えている。
州当局は、これ以上蛾が増殖しないように、蛾の休眠期である2月を撲滅月間として、住民に対して蛾の巣を見つけて壊すよう求めている。
また、2月と3月には蛾の根絶についてのイベントが予定されており、害虫駆除の専門家や昆虫学者などを招いて対策を一般に啓蒙することにしている。
この蛾はメイン州の林業従事者に大きな被害をもたらせているということで、撲滅対策には州予算の投入が議会で可決されている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.8)
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