先月24日午後10時35分頃、アラモアナセンターのバス停付近で、ホノルル警察署(HPD=Honolulu Police Department)所属の警官2人が容疑者の男に発砲した事件について、ホノルル検察局のスティーブン・アルム検察官はが、1月31日午前に記者会見を行った。アルム検察官は記者団に対し、「警官らは刑事告発されない見通し」だということを明らかにした。該当の警官2人の勤続年数は、それぞれ1年と2年。
検察局は、事件当時、警官2人が身につけていたボディーカメラの映像を公開した。それによると、容疑者のリッキー・L・カレオパア(Ricky L. Kaleopaa)はコナ・ストリートの中央、コナイキ・ストリートが合流する地点に近いところに立っていた。
カレオパアの身長は5フィート6インチ(約170センチメートル)、体重は約240ポンド(109キログラム)。事件当時、刃渡り11.5インチ(約30センチメートル)のナイフを右手に持ち、白い帽子を被り、バックパックを背負い、肩掛けのバッグを胸の前でたすきがけにしていた。
警官2人は発砲直前、カレオパアにナイフを捨てるよう繰り返し要求したものの、カレオパアは警官らに接近しナイフで襲おうとしたため、警官らはカレオパアに銃弾を計9発発砲。4発の銃弾が命中し、カレオパアは現在も入院中だという。カレオパアは第1級暴行罪、第2級暴行罪、脅迫罪で起訴されている。
ハワイ州警察官組合のロバート・カヴァコ代表は声明の中で、検察局の結論に対する同意を示し、「警官らの行動は法的に正当化されている」と語った。HPDのレイド・バニック暫定署長は、ホノルルスターアドバイザーのインタビューに対し、「容該当の警官2人は、1月31日から通常の勤務に戻った」と話した。
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写真:Al Mueller/
(日刊サン 2022.2.1)