バイデン大統領の指示により、アメリカに住んでいる全ての世帯は無料のコロナ検査キットをオンラインで申し込むことができるようになったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

無料のコロナ検査キットの申し込みは、covidtests.gov もしくはusps.com/covidtest　から。

これらのウェブサイトに申し込むと7日から12日以内に発送され、アメリカ本土ではファーストクラスメール、アラスカ州とハワイ州はプライオリティーメールで郵便局が配達することになっている。

• アメリカに居住している全ての世帯は、ひとつの住所に対して1回の申し込みが可能。
• 1回の申し込みで4個の検査キット（4人分）を1セットとして受け取る。
• 配布は1月下旬から開始予定。

申し込み受付はすでに始まっており、今までに75万人の人々がウェブサイトにアクセスしている。

米国疫病予防管理センター（CDC）によると、家庭用コロナ検査キットを使用する時期について下記のように推奨している。

• 熱、せき、喉の痛み、呼吸困難、節々の痛みなどのコロナの症状が出た場合
• コロナ感染者と接触したかもしれない日から5日後
• 学校や職場でコロナ検査を受けるよう決められている場合

また、1月15日からは政府からの命令で、一般の健康保険会社（HMSAやカイザーなど）は被保険者1名につき毎月8回を上限としてコロナ検査キットの購入費用を保険でカバーすることになっている。

店舗やオンラインで自分で購入した場合には保険会社から払戻金を受け取ることができるため、レシートを大切に保管しておき、加入している保険会社に連絡をしてほしい。

保険会社では現在薬局や小売店と共同して、被保険者が自分でお金を支払わずに検査キットを購入できるようなシステムを開発しているが、このシステムが実施されるようになるまでにはまだ時間がかかりそうだ。

政府系の健康保険（メディケアなど）に加入している人や、健康保険に無加入の人については、今回の無料配布を利用するか、地方自治体などは開催している無料検査クリニックで検査を受けてほしい。

連邦政府としては、今回の無料配布以外でも、医療機関やファーマシーなど地域の様々な場所で無料の検査クリニックが開催されているので、コロナ検査を受けるように奨励している。

バイデン政権は今回と次回の配布のためにコロナ検査キットを5億回分づつ計10億回分を購入することにしており、これ以上感染を拡大しないように、症状があってもなくても積極的に検査を受けるよう求めている。

5億回分の検査キット購入費用と配布費用として、およそ40億ドル（4,570億円）の税金が投入されている。