モイリイリ地区デート・ストリートにあるリージェンシー・タワーは1974年に建てられた42階建の高層コンドミアムだが、12月6日にホノルルを襲った大雨の影響で3機のエレベーターすべて稼働しない状況が1週間以上続いているとKHONが伝えている。
31階に住むゲンタ・イワタさんは「登ったり降りたりするのが大変です。足がすっかり強くなりました」と述べている。
24階に住むリチャード・トイトンさんは「みなさん、階段の途中で休憩しています。日用品の買い物を持って座って一息ついて、それからまた再び立ち上がって登っていくのです」と述べている。
25階に住むアナ・ソフィア・ノーさんも毎日本当に大変だという。
「仕事を休むわけにはいかないので、毎日降りて、帰りは登っての繰り返しをしています。でも私は健康なので大丈夫ですが、母は出かけることができません。母は心臓の持病があって運動ができないので、部屋に閉じ込められている状態です」
6日の大雨でコンドミアム内に浸水が起こり、エレベーターシステムに壊滅的な被害が生じたことが原因だという。
コンドミアムの管理マネジャーによると、エレベーター会社が金曜か土曜までには少なくとも1機のエレベーターを修理することなっているという。
修理を請け負ったオーティス社のマネージャーであるブレア・スズキ氏は「弊社はリージェンシー・タワーの状況について把握しており、できるだけ早急にエレベーターを復旧できるよう部品の手配をしています。エレベーター自体は弊社が製造したものではないため、製造元から修理に必要な部品を入手する必要があります。明日には部品が到着する予定なので、すぐに修理に向かう予定になっています」と述べている。
トイトンさんは、1機だけでも稼働すれば助かると喜んでいる。
「24階から降りて、また登ってくることと比べたら、1日中でもエレベーターを待ちます」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.12.15)
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