「顧客情報の流出ない」当局担当者
水道局(BWS)は、BWSがベンダーとして使用するクラウドシステムの1つが12日夜、サイバーセキュリティ攻撃を受けたことで、BWSのサーバーが影響を受けた可能性があることを発表した。
サイバー攻撃を受けたのはプライベートクラウドサービスベンダーで世界的企業の「クロノス」で、BWSはクロノスの就業管理システムを使い、職員のシフト表や給与明細を管理していた。クロノスが受けたサイバー攻撃は「ランサムウェア攻撃」で、コンピュータなどの特定の機能の無効化やデータファイルの暗号化により、それらを利用不能にする。
BWSは被害拡大の予防措置として「BWSの職員約600人に個人情報が盗まれる危険にさらされる可能性があることを報告した」とした上で、「顧客情報が危険にさらされていないことを確信している」と述べた。BWSの情報管理責任者でプログラムを管理するヘンダーソン・ヌヒワ氏は、「サイバー攻撃の範囲や種類についてベンダーから受け取った通知は、ランサムウェアであるという事実の『ほのめかし』のみで、サイバー攻撃の範囲に関する詳細はなかった」と話した。
9日にはホノルル市交通局がサイバー攻撃の影響を受け、一時的にオンラインサーバーへのアクセスが無効になった。ホノルル市は現在、FBIおよびホノルル警察署と協力し、2つのサイバー攻撃についての調査を進めている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.12.14)
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