日本を含み各国が一部のアフリカ諸国からの旅行制限を強化している中、アメリカでも新しいオミクロン株の感染拡大に対する懸念が広がっている。
現時点でハワイでは規制強化の予定は発表されていない。
ハワイ州内でオミクロン株はまだ発見されておらず、変異株は懸念材料ではあるものの、ハワイ州ではワクチン接種率が高く、感染数および入院患者数が少ない状況だ。
11月26日にリック・ブランジャルディ市長は、ハワイ・ニュース・ナウのインタビューに答えている。
「私たちは非常に綿密に状況を観察していますが、現時点では私たちは通常の生活を継続していくことが重要です。ハワイにおいて、オミクロン株は懸念材料ではありますが、特に心配が必要という段階ではありません。ワクチン接種率も高く、医療機関もうまく行っています。オミクロン株に関して過剰に反応する必要はありません」
ジョッシュ・グリーン副州知事も多くの専門家と同様に、現在のワクチンは新しい変異株に対しても一定の保護となると述べている。
今後数週間の調査で、この新しい株の感染力の強さがどの程度なのか、そしてワクチンの効果があるのかどうかが判明するだろうという。
グリーン副州知事は「セーフ・トラベル」プログラムによる効果も強調している。
「旅行者がワクチン接種を受けている、あるいは陰性であれば、ハワイの住民にとって一定の保護となります。オミクロン株がデルタ株と同じくらいに感染力が強くないにしても、何らかの影響があるかもしれません。しかし再びロックダウン(都市封鎖)や規制を強化するようなことはしたくありません。私たちは普通の生活を続けていきたいと考えています」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.29)
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