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【ハワイニュース】間違えられて2年間精神病院に入院させれた元ホームレス男性 ハワイ州を告訴

ジョシュア・スピースターズバックさんは2017年当時ホームレスで、ある日ホノルルにあるシェルターの外で食料の配給を待っている間眠り込んでしまった。

警察官に揺り起こされた時、スピースターズバックさんは公道の歩道で寝たり座り込むことを禁止しているホノルル市の条例に違反したことで逮捕されたのだと思ったと言う。

しかし、警官が彼を逮捕したのは、2006年の不法薬物事件で仮釈放の違反をしたことで逮捕状が出ていたトーマス・キャッスルベリーという男性と間違われたからだった。

スピースターズバックさんは自分はキャッスルベリーという男性ではないことを主張したが、結局ハワイ州立精神病院に2年間入院させられ精神医療薬を強制的に服用させられたりした。

その後医師による確認が行われて人間違いが発覚したが、当局は発表もせずにただ彼を釈放しただけだった。

スピースターズバックさんの弁護士は、彼の汚名を挽回するよう記録を訂正することを求めた申告書に対してハワイ当局が回答をしないことから、1121日に連邦裁判所ハワイ支部にハワイ州とホノルル警察官、ハワイ公選弁護人、医師を告訴する書類を提出したと述べている。

訴状には、間違いによる逮捕、故意に与えられた精神的苦痛、悪意のある起訴、そして裁判プロセスの濫用やその他を主張している。

ハワイ州検察官オフィスでは「訴状がまだ届いていないため関係各署と話し合う機会がない」と述べており、ハワイ州公選弁護人とホノルル警察はこの件について回答していない。

スピースターズバックさんは2011年にホノルル中学校の階段で寝ていたことで逮捕された時、祖父の姓であるキャッスルベリーと名乗ったため、警察が調べたところ2009年にトーマス・キャッスルベリーに対する逮捕状が出ていることが判明したが、警察は彼が本人ではないことを確認していた。

その後2015年に公園で寝ていたために逮捕された時には、スピースターズバックさんの記録には通称キャッスルベリーと記録があったが、指紋照合の結果トーマス・キャッスルベリーでないことを確認した。

しかし、2017年にはトーマス・キャッスルベリーとして逮捕されたのだ。

拘置所で指紋も写真もとられていたのだが、誰もそれらをトーマス・キャッスルベリーのものと照合しなかった。

本物のトーマス・キャッスルベリーはアラスカの刑務所に服役中だという。

提出された訴状では、「警察も検察、公選弁護人、医師もすべて本人確認をするための手段があったにもかかわらず誰もしなかった」と主張されている。

20201月までの2年間、スピースターズバックは自分はトーマス・キャッスルベリーではないと主張してきたのに、誰も確認をしないどころか、自分のことをキャッスルベリーでないと認めないのは精神的に問題があり妄想だとして彼を精神病院に送ったのです。彼は真実を述べていただけなのです」

スピースターズバックさんは現在バーモント州に親族と暮らしている。

写真: Shutterstock.com

(日刊サン 2021.11.23)

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