【ハワイニュース】コーヒー外装の地名使用制限に関する新法律制定を要求 ハワイ郡議会
コーヒー豆などの外装に表示する「ハワイ」という生産地や名前の使用を制限する新法律の制定がハワイ郡議会で求められているとハワイトリビューンヘラルドが報じている。
3日、満場一致で可決された決議は、コーヒーの外装やラベルに「コナ」「ハワイ」などの地名を使用するには「コーヒー豆のうち少なくとも51%が指定された地域で栽培されたもの」であることを要求する法律の制定を要求するという内容。
現在は、指定された地域で栽培された豆の10%しか含まれていないコーヒーにも「ハワイ」の名前を使用することができる。ハワイのコーヒー生産者らは議会で「こうした地域名の使用が利益を制限し、我々のブランドを傷つけている」と訴えた。
ハワイ郡のコーヒー生産者の1人、ブルース・コーカー氏は次のように述べた。
「家族経営のコーヒー農園に入るはずのコナコーヒー豆の収入は、毎年数百万ドル単位で本土のブレンダー所有者に超過利益として送られている。また、消費者が『コナブレンド』を『コナコーヒー』と誤解し、そのブレンドコーヒーの味が良くなかった場合、私たちの伝統的なコナコーヒーの名は永久に傷つくことになる」。
2019年には、コナコーヒー生産者数百人が、「コナコーヒーブレンド」を誤って宣伝したとして、大手コーヒーメーカー数社を相手取り集団訴訟を起こした。この訴訟では、示談金として総額1,300万ドル超を支払っているメーカーもあるという。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.09)
シェアする