【ハワイニュース】オアフ島の水道水に汚染物質検出 「超微量で飲用に問題ない範囲」州保健省
ハワイ州保健省(DOH)は3日、ホノルル水道局のパールシティ・シャフトとアイナコア・ウェルIで採取された水のサンプルから2種類の汚染物質が検出されたことを発表した。DOHは「検出された汚染物質は超微量で、定められた健康勧告レベルをはるかに下回っている。飲用に問題はなく、公衆に脅威を与えない」と述べた。
パールシティ・シャフトで検出されたのは「ディルドリン」というシロアリ用の農薬に含まれる有機化学物質で、地下水に浸出することで水道水に混入する可能性がある。DOHによると、ディルドリンの健康勧告レベルは1リットルあたり0.2マイクログラム。パールシティ・シャフトの水から採取されたディルドリンは1リットルあたり0.0109~0.0121マイクログラムだった。
アイナコア・ウェルIで検出されたのは「パーフルオロペンタン酸(PFPeA)」という工業用化学物質で、カーペット、衣類、家具用の布、食品の紙製包装、難燃性フォームなどの消費者製品に使用される。PFPeAの健康勧告レベルは定められていないが、DOHは1リットルあたり0.80 マイクログラム以下が飲用可能な範囲としている。アイナコアウェルIの水から検出されたPFPeAは、1リットルあたり0.002 ~0.003マイクログラムだった。
DOH環境衛生担当のキャスリーン・ホー氏は「DOHはホノルル水道局と協力し、水を使う全ての人が安全で、公衆衛生が損なわれないことを確認するため、今回検出された化学物質の試験を今後も継続して行う」と述べた。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.11.04)
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