【ハワイニュース】10歳少女が学校敷地内で逮捕・・・自由人権協会、警察に方針変更を要請 オアフ島
オアフ島ワイパフのホノワイ小学校で今年1月、10歳の少女が逮捕されたことに関し、ホノルル警察署(HPD)は、「逮捕を決断した警官の行動は合理的だった」との見解を発表した。少女はアフリカ系アメリカ人で「別の生徒の親を脅威に陥れる絵」を描いたことを理由に逮捕された。
アメリカ自由人権協会(ACLU)と少女の家族の弁護士は、「10歳の少女が保護者の付き添いなしで拘留及び尋問されたことは、少女の権利を侵害する行為に他ならない」と述べた。少女は尋問後、手錠をかけられ、留置所に拘留されたという。少女は起訴されていない。
HPDのライアン・ニシブン暫定副署長は、「過去にアメリカ本土とハワイ州で発生したすべての事件や事実と照らし合わせて判断すると、脅威的な状況だった。HPDは逮捕を決断した警察官らの行動は合理的かつ必要だったと考えている」と述べた。少女の描いた絵の内容や「脅威」が具体的にどのようなものだったかについては説明されていない。逮捕当時、別の部屋に拘留され、少女に会うことを拒まれたという少女の母親は「人種的な理由で逮捕された」と主張している。
ACLUはHPDと州教育省(DOE)に対し、方針の変更と補償を求める要請書を提出した。要請書では、生徒に関して「重大な危害の差し迫った脅威がない限り、学校職員が警察などの法執行機関に連絡することを禁止し、連絡前に学校のカウンセラーに相談する」よう求めている。また、未成年者が警察に尋問される際、保護者の立ち会いを義務付けるよう要請している。HPD とDOEは、期日の11月8日までに要請書に回答する必要がある。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.11.04)
シェアする