2019年11月12日に起こった事件で、容疑者と見られて警官に射殺された男性の遺族が男性に対する過失致死でホノルル市とホノルル警察を告訴したとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
昨年11月12日夜、数日前に盗難届けが出されていた自動車と同じ車を覆面パトカーに乗っていた警官が発見して尾行を開始した。
その青いセダンを運転していたのはマイケル・カハレホエさん(30歳)。
連絡を受けた別の覆面パトカーと共に尾行が続き、午後10時30分ごろ、カポレイのガソリンスタンドでガソリンを入れようとカハレホエさんが停車した時に5人の警官が車を取り囲んだ。
告訴状によると、その時5人は自分たちが警官であることを名乗らなかったという。
警官に取り囲まれたカハレホエさんが車のエンジンをかけたため5人の警官は警告なしで拳銃を発砲し、撃たれたカハレホエさんはブレーキペダルから足を離したとみられる。
車が動き出したために警官はさらに向けて発砲を継続した。
現場にいた5人の警察官は20発以上発砲し、10発以上がカハレホエさんに命中した。
その後の調べでカハレホエさんは腰部ベルトに拳銃を差し込んでいたことが判明しているが、その拳銃を手に持って脅したりという行動はなかったと遺族側弁護士エリック・シーツ氏は述べている。
警察からの発表によると、カハレホエさんは死亡時に複数の強盗容疑と自動車強盗容疑で指名手配されており、過去に17回の逮捕歴があったという。
そのうち6件は、自動車強盗、自動車窃盗、麻薬、武器所持などの重罪だった。
現場となったガソリンスタンドでは、カハレホエさんは逃亡しようと車を前後に動かして警官を睨みつけたため、身の危険を感じた警官により発砲が行われたと発表されている。
遺族からの告訴を受けたスティーブ・アルム検察官は事件を詳細に見直し、発砲射殺した5人の警官に対して起訴するかどうかを検討するとしている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.10.27)
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