10月ももうすぐ終わろうとしている今、街のあちこちでクリスマスの飾りが見られるようになってきているが、今年のクリスマスツリーは例年に比べて高くなりそうだとKHONが伝えている。
値上がりの大きな理由は輸送料金の値上がりと遅れ、そして供給不足だという。
アメリカ国内で販売される本物の木のクリスマスツリーの大部分はアメリカ北西部で栽培されているが、今年の夏の干ばつと山火事で大きな打撃を受けてしまった。
ハワイにクリスマスツリーを供給しているワシントン州のポーラ・タジリさんのところは幸いにも大きな打撃を受けずに済んでおり、来週にも最初のツリー伐採と出荷が始まる。
伐採されたツリーがハワイに到着するのは11月7日になるという。
タジリさんは「今年は輸送料金やトラック費用などすべてのものが値上がりしているため、ツリーの値段も昨年より高くなります」と述べている。
昨年6フィート(およそ183センチ)のツリーの価格は129ドルだったが、今年は10%以上値上がりして142ドルになる予定だ。
一方、人工のクリスマスツリーの方は、20%以上値上がりすると見られている。
米国商務省によると、アメリカ国内で販売される人工ツリーの80%は中国で生産されており、中国からアメリカへの輸送に大きな遅れが生じている。
ハワイ小売業協会のティーナ・ヤマキ氏は「輸送料金に大きな値上げが起きており、製造費も上がっているために商品自体の価格も上がっています。今年のクリスマスは高くつくことになるでしょう」と述べている。
人工クリスマスツリーを早く仕入れた店ではすでに売れてしまっているため、もし今店舗で買いたいと思うツリーを見つけたら、すぐに買う方が良いという。
海上輸送大手のマトソン社は「我が社によるクリスマスツリーの海上輸送は例年通りブラックフライデー の前週(今年は11月13日)から4週間にわたって毎週到着することになっています。特に輸送の遅れはないと思います」と発表している。
地元でクリスマスツリーを栽培しているハレマノ・ファームの経営者アーロン・オブライエンさんは「肥料や土が値上がりしています。ツリースタンドに立っているツリーは特に値上がりすることになります。4年ぶりの値上げとなりますが、生産コスト自体が15%以上上がっています」と述べている。
ハレマノ・ファームでは3,000本のツリーの販売をサンクスギビング前の週末(11月20日)から始めるという。
「いつもならブラックフライデーから販売するのですが、少しでも混雑を避けるように早めに販売を開始します」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.10.26)
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