絶滅したと思われていた固有種のシダ見つかる カウアイ島
絶滅したと考えられていたハワイ固有種のシダ類がカウアイ島で発見された。発見されたのは木の幹にしか生えない「ペンダントキヒシダ(学名アデノホルスペリエンス)」で、ハワイ植物絶滅防止プログラムの関係者らは、今年初めにカウアイ島で発見されるまでの数年間は絶滅したと考えていたとハワイトリビューンヘラルドが報じている。
ペンダントキヒシダは、2015年にハワイ島で保護されていた1株の標本が枯れて以来、既に絶滅した可能性高いとされていた。また、ハワイ州全域で、1994年には約1,300株が確認されていたが、2012年までにカウアイ島で31株、ハワイ島で10株未満にまで減少した。
ハワイ土地天然資源省・希少植物計画課所属の植物学者、マット・キール氏は「今回発見されたペンダントキヒシダのうち、5株はカウアイ島内の3箇所に別々に生息していた。これらを元に増やした株をハワイ島に運べば、上手くいけば再び野生の状態に戻るかもしれない」と話した。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.10.01)
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