大型ナイフを持った男を警官が射殺
8月11日(水曜日)午前2時30分ごろ、カリヒのノース・スクール・ストリートとホーテーリング・ストリートとの交差点近くのビルの近くで、41歳の男性が大型ナイフで別の男性に襲いかかり男性の手の小指を切り落とし、さらに現場に駆けつけた警官に襲い掛かろうとしたため、警官によって射殺されたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
そのビルの1階には不法カジノがあり、事件が起こったのはその駐車場のすぐそばだ。
その場にいたチャリース・ケカワさんによると、33歳の恋人が掃除機をとりに行ったので車の中で待っていると、突然恋人の叫び声が聞こえたという。
驚いてその方角を見ると、大型ナイフを手にした男が叫びながら恋人に襲い掛かろうとしていた。
切りつけられた男性は小指を切断され、クイーンズ・メディカル・センターへ搬送されて小指の縫合手術が行われたが成功しなかったという。
近くにはその他にも目撃者がおり、痛みで叫んでいる男性の声を聞いている。
その後行われた警察の会見によると、通報により現場に駆けつけた警官たちは、大型ナイフを手にした男性に向かって抵抗しないように何度も警告したが、男はそれを無視して止まっていた車に向かって歩き出し、運転席のドアを開けた。
さらに警官はナイフを手から離すように男に命令したが、車の前にいた警官に向かってナイフを振り上げて襲い掛かろうとしたため、別の警官2人が男性に向かって複数回発砲したという。
撃たれた男性は救急車で病院に搬送されたが、病院で死亡が確認された。
男性の身元は発表されていないが、前科のある人物だという。
発砲した2人の警官は警察官歴6年と20年のベテランで、発砲後の標準的措置として一時休職となっている。
死亡した容疑者と被害者の関係はまだ不明だが、第1級殺人未遂容疑で被疑者死亡として捜査が行われるという。
現場近くにある不法カジノおよび薬物が関係しているのかどうかについても調査中だ。
近隣住人によると、不法カジノが3、4年前から行われるようになってから、騒音や喧嘩、不法薬物などの問題が起こり、警察に何度も苦情を伝えていたという。
警官による不法カジノ摘発はこれまでに数度行われていたが、数日後には営業を再開していた。
夜から明け方まで人々が不法カジノに出入りをして駐車場でうろついているため、住民は何らかの対応を訴えている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.12)
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