イゲ州知事 社会的集まりの人数制限を強化
ハワイ州におけるデルタ変異株の感染拡大により新型コロナウィルス感染者数が急激に増加している状況の中、デービッド・イゲ州知事は8月10日(火曜日)に社会的集まりについての新しい人数制限を発表したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
イゲ州知事は「デルタ変異株によって州内の感染は大きく変化しました。感染数は増加しており、医療機関にこれ以上の負担をかけないようにするために、我々は行動を起こさなくてはなりません」と述べている。
新しい制限については次の通りで、即時施行となった。
- 屋内での社会的集まりは10人まで、屋外では25人までとする。(昨日までは屋内では25人まで、屋外では75人までだった)
- バー、レストラン、ジム、その他大勢の人々が集まる場所では、屋内での収容制限を50%までとする。客は座席についていなければならず、他のグループとは6フィートの距離を保つ。グループ内であっても席を移動して他の人々と会談するなどの行為は禁止で、飲食している時以外はマスクを着用しなければならない。
- 結婚式や会議などプロフェッショナルなイベントについては州および市の命令に従わなくてはいけない。50人以上の集まりについては必ず届け出が必要で、市当局と事前に相談する必要がある。
ハワイ州内ではパンデミックが始まって以来の高い感染数が報告されており、8月10日には新規感染数が436件、先週末には600件を超えていた。
イゲ州知事は「感染を減少させるためにはできるだけ人との接触を少なくすることが必要で、気分が悪い状態にもかかわらず人々と会うことが感染の拡大につながっています」と述べている。
各島の市長たちもこの制限に賛成しており、今後より多くの人々にワクチン接種を受けてもらい、マスク着用を徹底するかが重要だとしている。
現時点でハワイ州として施行している旅行者に対するセイフ・トラベル・プログラムには変更はないとしている。
イゲ州知事は「今セイフ・トラベル・プログラムについて検討をしている状態だが、実際には訪問者からの感染数は非常に少なく、旅行関係での感染のほとんどはハワイ州に戻ってくる住民だ」という。
8月10日の時点で病院に入院しているコロナ感染者は200人を超えているが、そのほとんどはワクチン接種を受けていない人だとして、州知事はワクチン接種の重要性を強調している。
「今現在の感染数が大幅に減少するには4週間から6週間かかるだろうと予想しています。人々には社会的距離を保つなど自分たちができることをしてもらえれば、感染数をもっと早く減少させることができるかもしれません。新型コロナウィルスの感染を食い止めるためには、我々が一丸となって戦わなければならないのです」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.11)
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