アマゾン、ホノルル市に建設許可を申請
アマゾンがハワイの拠点として昨年サンド・アイランド近くのカリヒ・カイに土地を購入したことはすでにニュースになった。
住所はアウイキ・ストリート2101番地で、自動車販売会社であるサーブコ・パシフィック社から1億2,500万ドルで購入した14エーカーの土地だ。
アマゾンは最近ここに1億2,000万ドルをかけて「デリバリー・ステーション」を建設するための建設許可申請書をホノルル市に提出したとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
アマゾンの報道担当であるリサ・カンポス氏は、昨年の土地購入は将来におけるアマゾンのネットワークの必要性に応じて柔軟に対応するためとして、現時点で一般に公開するような新しい情報はないと述べている。
しかし、ホノルル市に提出した建設許可申請書によると、アマゾンは複数階の駐車場とオフィスを持つ「デリバリー・ステーション」を建設するとしている。
昨年テキサス州サン・アントニオにデリバリー・ステーション建設した際には、「デリバリー・ステーションはアマゾンの注文処理プロセスにおける最後の重要な部分を受け持つ」と述べている。
アマゾンは国内に150以上のデリバリー・ステーションを持っており、それぞれのステーションでフルタイムとパートタイムの従業員合わせて数百人が雇用されている。
これらの従業員は、トラックで運ばれてくる大量の荷物を受け取り、個別に梱包した後、最終配送先への配達のための小さい車両へ積み込む作業を行っている。
また、アマゾンはそれらのステーションで自分で配送業を起業しようという人々に起業のチャンスを与えている。
もしあなたが起業したいのなら、自分の会社を設立してアマゾンと契約し、アマゾンのマークのついた車両をリースして、アマゾンの制服を着たドライバーを雇って、アマゾンの荷物を配送するビジネスを起業することができるのだ。
アマゾンによると、2018年に開始した起業家配送サービスの起業初期投資は1万ドルほどで、30万ドルの収益を出すことができる人もいるという。
また、自分の空いている時間に自分の車で荷物を配送する「アマゾン・フレックス」という契約もあり、個人事業主として仕事もできるシステムもある。
「アマゾン・フレックス」は全国50の市で行われているスマホのアプリを利用した配送プログラムで、2015年に開始された。
ホノルル市に建設予定のデリバリー・ステーションが国内の他のデリバリー・ステーションと同様のシステムを採用するかどうかは不明だが、ハワイにおけるビジネスを拡大しようとしていることは確かだ。
写真: Sundry Photography / Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.04)
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