マウイ島でウミガメの保護活動
ホークスビル・シー・タートル(邦名:タイマイ)という種類のウミガメは、タカのような尖った口をもつウミガメで絶滅危惧種に指定されているが、そのウミガメを守ろうとマウイ島では保護活動団体が協力して活動を行っているとKHONが伝えている。
ハワイ野生基金(HWF)と米国魚類野生生物局(USFWS)、そして地元で大規模農業を営むマヒ・ポノがマウイ島のマアラエアの海岸線に沿って立てられたフェンスの修復作業を行っているのだ。
ウミガメが道路上に彷徨いでることを防止して、フェンス内で安全に産卵する場所を探せるようにするためだ。
ハワイ野生基金の代表であるハンナ・バーナードさんは「フェンスを破壊する行為が増加しています。我々は継続的に修復作業を行っていますが、それでもすぐにまた壊されてしまうのです。また、フェンスが壊された場所からビーチに進入する車両も増えています。ビーチでのオフ・ロード車両の運転はウミガメやビーチに行く人間にとっても、環境にとっても非常に大きな問題です」と述べている。
また、フェンスはウミガメが産卵するための砂丘の保護という大切な役割も担っている。
ウミガメの産卵時期は4月中旬から9月初旬だが、ウミガメを海岸で見つけたら気をつけて欲しいことは以下の通りだ。
- ウミガメを見る時には10フィート以上離れること。触ったり、餌をあげたり、追いかけたりしない。
- ウミガメやその巣にいたずらをすることは重い罰金刑や禁固刑となる。
- ハワイのほとんどのビーチで車両の運転は禁止されている。ウミガメの巣の破壊や、孵化した子ガメが車輪のわだちにはまり身動きが取れなくなったり、生息地の破壊につながるからだ。
- 砂浜で車の運転をしている違法行為を見つけたら、ハワイ州国土自然資源局(DLNR)に連絡を。電話番号:808-643-3567。
- 海洋生物に対するいたずらを見つけたら、米国海洋大気庁(NOAA)に連絡を。電話番号:1-888-256-9840もしくは[email protected]へメール。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.30)
シェアする