ワイマナロのひまわり畑、きれいです!
オアフ島のウインドワード(北東)にあるワイマナロ。52エーカーもの広大な土地で、ひまわり畑を開放しているのはWaimanalo Country Farms。秋のハロウィンパッチでも人気の農園で、70年以上の歴史ある農家が営んでいます。丹精込めてひまわりを栽培。種まきの時期をずらし、6月〜7月下旬まで開花期を迎えます。 以前はウォークインで入場できたけれど、コロナ禍になってからは事前予約を行い、ドライブスルーで農場内へ。ひまわり畑に着くと自由に散策ができるシステムになりました。 大人10ドル、3歳以下無料。https://www.waimanalocountryfarms.com
太陽を追いかける、ひまわりの花の都市伝説
お日様のように大きなまん丸の顔、元気いっぱいの鮮やかなイエロー&オレンジが一斉に満開で、歓声が上がります。
花言葉は「あなただけを見つめる」。「ひまわりは太陽を向いて咲く」という話しも有名ですよね。実際、「日回り」と当て字をしたりもするほど。本当に太陽を追いかけて、ひまわりの首はグルグル回るのでしょうか?
事実は、Yes & No。ひまわりは発芽から蕾ができるまでの成長期、たくさんの日光を必要とします。そのため若いひまわりの蕾は、日光が照る方角に首を傾けます。それを”光屈性”というのだそうです。首を回転させるのではなく、東寄りと西寄りに傾けながら成長するのです。ただし、成長が止まる開花期になると、日光を多く必要としなくなるため、花の向きは固定化します。だから太陽を追いかける都市伝説は、イエスでありノーでもあるのです。
ワイマナロのひまわり畑には、海のラビットアイランド側を向いて咲いている一群と、コオラウ山脈側を向いて咲いている一群がありました。栽培家が工夫して、さまざまな背景で眺められるよう工夫してくれているのでしょうね。
1本3ドルで切り売りしてもらえます。
また、大輪のひまわりを“一輪”、一つの花だと思っている人が多いかもしれませんが、それは間違い。実際は1000〜2000の小さな花が集合して、大輪のような花を形成しているのです。外側の黄色く長い花びらは、”舌状花”、内側の茶褐色の部分は”筒状花”で、筒状花は1000〜2000の花の集まりなのです。だから、花が枯れた後、花の数だけ1000〜2000の種がみっしりできます。
無数の花が大集合して一輪、ひまわりステーキを食べればわかる!
そうそう、ワイマナロファームでは、“ひまわりステーキ”も味わえます。花が終わって、種がびっしり詰まった新鮮なひまわりを、ガーリックバターで焼き、パルメジャーノチーズを振りかけたステーキ。直径20cm近くのビッグサイズステーキです。初めて! どんな味?
ドライナッツとして売っているサンフラワーシードを食べたことがある人なら、ああ、あのナッツの味がする、と思い当たるかもしれません。でも一緒に食べた仲間たちは、「ナスの焼いたのみたい」、「アーティチョークみたい」とさまざまながら「おいしい!!」意外にイケるのです。
ひまわり畑から少し離れたところにアニマルエリアがあり、オリの中には豚やヤギが。ひまわりステーキはここのエリアで食べられます(10ドル)。
また少し先ではアルパカにも遭遇、子どもを連れてきたら喜ぶでしょうね。
ドライブスルーの出口では、キンキンに冷えたレモネードのサービスもあります。自家製で、パイナップルやストロベリー、マンゴー風味などがあり、入場料の10ドルに含まれているものの、なんだか得した気分にさせてくれました。
ひまわりの見頃は7月末までですが、早めの来園をお勧めします。
(撮影・文 奧山夏実)
Music・Toshiki Sasajima
ワイマナロ・カントリー・ファームズ (Waimanalo Country Farms) https://www.waimanalocountryfarms.com
住所:41-225 Lupe St, Waimanalo, HI 96795
車で入場:9:00~16:00
(日刊サン 2021.07.21)
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