無駄なし、食べやすい! 四角いお魚
コロナウイルスがもたらしたステイ・ホームで、以前より料理をする機会が増えました。食べたいもの、自分たちで調理出来るものなど、自分たちのレパートリーを巡らしながらの作業です。食材が扱いやすいものであれば、にわかシェフも問題がない程度の“たべもの”が仕上がるのですが、下準備に手間取るものは、なかなか手が出せません。その典型食材は、何と言っても「魚」でしょう。
新鮮な、旬の魚を刺身でとか、煮たり焼いたりと、栄養が豊富でありながら、余計なカロリーが少なく健康的です。何よりも美味しい! ところが、この美味しい魚を捌くには骨や皮があったりと、調理の際には手間がかかり、包丁の技術も必要です。小さな子供や年寄りには、食べるときに小骨でもあったら大変なことにもなりかねません。
そんな魚料理の悩みを解消し、にわかシェフや主婦を助けてくれる便利な食材製品がお目見えしました!
大手スーパーのイオンから、売り出された、「骨なし、一口サイズの“四角いお魚”」というキューブ状の本当に四角い形なのです。骨皮をとり、約15グラムの一口サイズになっていますから、包丁もいりません。解凍して焼くなり煮るなりすれば良いのです。さらに打ち粉をしていますから、下拵えの手間が省けると同時に、魚のうまみや水分を逃しにくくなっています。キューブ単位で少量でも使えますので無駄がなくなりますし、こどもが食べやすいようにと、この形状にしたのだそうです。和洋中さまざまに料理されることの多い、たら、あじ、サーモン、ぶり、さばの5種類があり、1パック(180グラム)で380円程度です。
魚離れが進む原因ですが、調理が面倒、調理後の生ゴミが匂う、骨があり食べにくい、品質劣化が早いなどが消費者側の悩みです。しかも、骨取りした魚を切り身で販売する場合、同じ重量の大きさに切るのが難しく、廃棄する部分が必ず出てしまうという、売る側にも大変な問題があったのです!
この商品は骨とりをした魚身を(4~5段)重ね、四角い箱枠に入れて、圧力をかけたまま、凍結し、それを冷凍状態で、キューブ状にカットし、打ち粉をするという手順で加工します。旨味を閉じ込め、加熱による身の縮みを抑え、味が絡みやすくなる効果があり、料理へのアレンジが広がります。
尾に近いところも利用できるので廃棄物を減らすことができ、しかも、同じサイズにカットすることで、作業効率が大きくアップ。イオンの特設webサイトでは、「たらの筑前煮」など5種類のおすすめレシピも紹介されています。
No.292
となりのおじさん
在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで
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