飛行機内で暴れだす乗客
アメリカ国内ではワクチン接種が進むにつれて、多くの人々が旅行に出かけるようになったが、連邦航空局(FAA)ではルールを守らず破壊的な行動をとる乗客の報告数が急増しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
今週月曜には、サンフランシスコからホノルル行きの飛行機の中でも起こった。
ユナイテッド航空2062便の機内で、飛行中に女性がマスクを着用しなければならないことについて騒ぎ始めたのだ。
飛行機がホノルル空港に到着してその女性は警察に連れて行かれたのだが、その時にも大騒ぎをして警察官に引きずられるようにして女性は機内から下される様子が乗客のビデオに写っている。
一体何が起こったのか。
目撃していた乗客によると、「マスクをしないで眠っている女性がいたので、キャビン・アテンダントはその女性を起こしてマスクをするように何度も伝えたところ、女性が大声を出して暴れ始めて、最終的にはゲンコツを振り回し始めた」という。
「その女性は叫びながら、こんなことはありえないとか、マスクはしなくてもいいはずだと暴れ出したんです。私たちが乗っていたフライトはもう出発から1時間も遅れていて、周りの乗客はお願いだからマスクをつけてよ、こんなことはしたくないんだからって感じでした」
航空会社の組合によると、手に負えない乗客に対応しなければならなくなった場合には空港警察など司法の手に委ねることにしているという。
このようなルールを守らず暴れる乗客に関する報告は今年になってからだけでも3,000件を超えており、多くの場合はマスク着用ルールを拒否したことに関連している。
航空会社に勤務するパイロットが加盟するパイロット協会の報道担当であるデニス・タジャ氏によると「マスク着用ルールについては連邦政府が後押しをしているんです。航空会社が押し付けているのではないということを乗客のみなさんは理解する必要があります」と述べている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.06.24)
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