飼い犬による郵便配達員のケガ多発
2020年に全米で5,800人以上の郵便配達員が飼い犬によってケガを負っており、ハワイ州では犬に噛まれた郵便配達員の事故が19件もあった。
この事故の件数は前年比58%も上昇したとKHONが伝えている。
郵便局の安全対策課長のリチャード・アンダーソン氏によると「ハワイの事故件数はアメリカ本土に比べて特に高いわけではないけれども、配達先である住居の飼い犬に噛まれることは、飼い主にとっても当然だが、配達員にとっても大きなトラウマとなる。配達員が肉体的な痛みとともに精神的なダメージに対応しなければならない状態となることは辛いし、飼い主が負うことになる治療費や罪悪感もまた大変な負担となる」
郵便局では犬の飼い主に対して、次のようなことを求めている。
- 郵便配達員が家に近づくときには、犬を近寄らせないようにして、不幸な対面をなるべく避ける。
- 子供たちには郵便配達員から直接手渡しで郵便物を受け取らないように指導する。飼い犬は飼い主の子供に近づく人間を敵とみなす傾向があるため。
- 郵便配達員が家に来るときには、犬を家の中かフェンスの内側に入れるか、玄関ドアの近くにいさせない、あるいは別の部屋に入れておくか、首縄をつけておく。
また、郵便局では無料の配達情報サービスを提供しており、これを利用すると郵便物の配達のスケジュールをデジタルで受け取ることができる。
これを利用すれば、飼い犬を安全に確保しながら郵便物を玄関で受け取ることができる。
このサービスに申し込みはこちらから。
写真:JL IMAGES _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.06.15)
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