ハワイアン航空 モロカイ島とラナイ島便を廃止
旅客便はモクレレ航空のみに
5月27日のハワイアン航空の発表によると、現在新型コロナウィルス感染のために島間の移動制限を中止しているホノルルーモロカイ島間及びホノルルーラナイ島間、ホノルルーカパルア(マウイ西部)の路線をこのまま運行再開しないことを決定したという。
同様に州内の島間貨物輸送機のサービスも廃止するとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイアン航空は新型コロナウィルス感染が拡大して需要が大幅に減少したためすでにこれらの路線サービスを中止していたが、再開はしないという決断を下した。
これにより、モロカイ島とラナイ島への旅客輸送はモクレレ航空のみとなる。
コロナ以前にも空席が目立ったこれらの路線だったが、小さな飛行機を我々より安い価格で提供しているモクレレ航空に太刀打ちできなかったという。
ハワイアン航空のCEOであるピーター・イングラム氏は声明を出し「これは断腸の思いの決断だった。特に2014年のサービス開始に携わった人間にとっては胸が潰れる思いだろう。我々はサービスの見直しを図ったが、継続可能な運営方法を見つけることができなかった」と述べている。
COOであるジョン・スヌック氏によると、廃止される路線はアイダホ州に本社を置くエンパイア航空へ外注されていたものであり、97人の従業員がいた。
また、飛行場でのサービスを提供していたのは外注先のワールド・フライト・サービスで28人が従事していた。
ハワイアン航空の契約社員は28名、貨物輸送部門の従業員は35名だった。
スヌック氏は外注先の従業員と契約社員の今後については言及をしなかったが、出向していたハワイアン航空の社員については本社の別部門へ移動させると述べている。
写真:dejjf82 / Shutterstock.com
(日刊サン 2021.05.28)
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