ほどほど
アロハ! お元気ですか?
先日ネットフレックスで、ドキュメンタリー映画の“Seaspiracy”を見ました。これは魚業の取材ですが、現実に起きていることにビックリ仰天したのと人間の欲の終わりなき追求に嫌気もさしました。見終わってのショックがものすごくて、私はこれからタンパク質はどうやって摂っていけばいいかを本当に考えてしまいました。
起きていることは事実だし、他人事ではありません。でも数日するとそのショックから立ち直って、今までのように食べている自分がいます。忘れたわけではないのですが、どうしたらいいのかわからないからそのままになっているようです。
そこで気がついたのです。確かに起きていることは事実。だからと言って、もう魚は食べない! というのは極端な話。人間の貪欲さの犠牲になっている地球の様々な環境、自然、動物。どれもこれも大切で、とても大事で順番なんてつけられない。だからこそ今、バランスが大切なのでは? と。
目に見える環境問題に対する自分の考えや行動にバランスが必要な気がします。ともすれば極端になってしまって、自分が正しい! という思いから肉魚類を食べている人たちを攻撃したりしかねないし、森林伐採をする人たちに対してもそうかもしれない。でもどの人もみんな生きていかなくてはならないのです。
でもこの生きるということで、問題が発生してしまっている。それぞれが違った文化、環境、価値観の中で生活し、今世の中にお金持ちが急増している中、贅沢が広がってきている。ある意味豊かになってきているからいいことなのだけど、“足るを知る”ことが大切かと思います。物を見せびらかしたりしても、満足するのは束の間で実際は虚しさが残るだけ。そんなことに薄々気がついていても、前述の私のように、どうしていいかわからないからそうしてしまっているのかもしれない。こういう時どうすればいいか、学校では教えてくれません。
今大切なことはもっと本質的なことに戻って、自分のことをよく知って、いろいろな面でバランスよく生きれるようにではないでしょうか。人それぞれ違うから、そのバランスの頃合いも違う。だからこそ毎日の生活の中で失敗しながらも自分のことを知っていくのが大切なのです。
失敗というのは、人生でつまずいたり、転んだり、うまくいかなかったり、怒ったり、泣いたり、傷ついたり、そういったこと。これらが人間を豊かにしてくれる。そうして自分にも他人にも優しくなれる。ほんの少しの優しさで、心が豊かになれる。この心の豊かさが、きっと自然環境にも影響を与えるのではないかと私は思います。何事も、ほどほどを大切に!
自分のエキスパートになる No. 43
名前はKuro. 少年のようなおばさん。マノアの奥に住んで何十年。自然が大好きで仙人のような時もありますが、やはり普通が一番だと思っています。撮影やイベントのコーディネーター、瞑想教師、ウェルネスコーチングなどを生業に、日常のなんでもないことに感謝して、ハワイで楽しく生きています。
ウェブサイト www.wonderkuro.com
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