AP通信スタイルブックが「愛人」という言葉の使用禁止を明示 ツィッターで改めて発表
AP通信スタイルブックが「愛人」という言葉の使用禁止を明示 ツィッターで改めて発表
メディア業界における言語使用の基準を設定しているAP通信のスタイルブックは、13日にTwitterユーザーに対し、次のような内容をツイートした。「既婚男性と長期的な性的関係にあり、経済的に支えられている女性に対する『愛人』(mistress)という用語は使用するべきではない。代替用語として、仲間、友人、恋人などを使用するべきだ。この後追加で発表する詳細も参考にしていただければ幸いだ」。このツィートに対し、多くのユーザーが「愛人」という言葉を使用することに何の問題があるのか疑問に感じたという。「サイド・ピース」や「ホーム・レッカー」のなど、愛人の隠喩語についての議論にも拍車をかけたようだ。この「愛人」という言葉に関するAP通信のスタイルブックの方針は、2016年、男性には該当しない、女性のみを表す言葉は避けるべきとしたことに基づいている。4年後の2020年、AP通信はこの「古風で性差別的」な言葉を禁止していると述べ、その傾向はフェミニストの間でより強いものになった。一方メディア業界では、事実の歪曲に繋がるのではないかと懸念する声もある。A P通信が今回、以前から存在したこの方針を改めてツィッターで発表した経緯は不明だ。
(日刊サン 2021.04.15)
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