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パンデミック終了に向け、セラピーを受けるペットが増加

パンデミック終了に向け、セラピーを受けるペットが増加

現在、多くの人がワクチン接種を受け、オフィスが再開され、在宅勤務が減少している中、孤独を感じ、精神的に混乱しているペットが多いという。


マンハッタン在住のニコール・クエトさんは、数ヶ月振りの出勤の際、飼い犬のマーティが不安がって動揺していたため、仕事に集中することができなかったという。そこでクエトさんは、プロのペット・トレーニングとカウンセリングに340ドルを投資し、1匹で過ごすことにマーティを慣れさせたという。

プロのアニマルトレーナーでカウンセラーのマレナ・デマルティーニ・プライスさんは、最近、犬を買っている人々からの問い合わせが殺到していると語る。「飼い主が出勤先から帰宅すると、犬がカーペットを破壊していたり、隣人から吠え声について苦情を言われることが多くなっている。こういったことは全て、犬の状態が悪いことを示している」。

プライスさんのクライアントの1人、ジェーン・イェーツさんは、2週間以内に勤務先に復帰することに先立ち、4,800ドルを費やして生後18か月の犬のジャスパーが違った生活環境に順応するよう取り計らっている。オレゴン州ポートランドのラボ管理者で昨年10月にプライスさんのオンライン交流サービスに参加したイェーツさんは、飼い犬のセラピーに月800ドルを費やしている。「車の大掛かりな修理費にも相当する金額だが、それだけの価値を感じている。すべての犬は、24時間、年中無休で誰かが側にいる事は不可能なこと、その中で不快感を持つべきではないことを学ばなければならないから」と述べている。

イェーツさんが飼っているチワワとピットブルのミックス犬、ジャスパーは、柵の下に穴を掘って追いかけようとするほど硬い絆で結ばれている。ジャスパーは当初、イェーツさんがマスクを付けたり鍵を手に取ったりすると混乱して鳴いていた。しかし、この状態はプライスさんの主催するペットのリモート監視プログラムで解決したという。このプログラムの主な目的は、ジャスパーが飼い主から離れている時間を徐々に長くし、1匹でいる状態に慣れさせることだという。

(日刊サン 2021.04.09)

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