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ヒカルのハワイ島日記

スマホで依存症になる? ベストセラー『スマホ脳』

スマホで依存症になる? ベストセラー『スマホ脳』

 世界的ベストセラー『スマホ脳』が日本でも40万部超えの大ヒット中らしい。スマホに関する恐るべき真実が解説されているとのことで、さっそく読んでみたんだけど、本当に「あな恐ろし!」かった。ちなみに、著者はスウェーデンの精神科医、アンデス・ハンセン氏。

 「スマホの何がイケナイのか?」 というのは、想像できる。中毒性が極めて高いので、簡単に依存症になっちゃうんだろうな。とは思っていたけれど、そのあたりが専門的に詳しく解説されていて面白い。

 

 新しいことを学ぶと、脳はドーパミンを放出するという仕組みになっている。ドーパミンというのは、喜びや快楽をもたらす物質。ドーパミンが放出されると、気分が良くなって盛り上がるんだけど、過剰になると依存症になってしまう。

 スマホというのは、次々と新しい情報を見ることができるので、ドーパミンが出まくってしまうんですね。で、あっという間に依存しちゃうんだけど、本人はまったく気づかない。依存性ではヘロインに匹敵するとまで言われておるそうな。睡眠障害や鬱、記憶力・集中力・学力の低下などに発展する可能性も高い。

 

 だがしかし、「IT企業トップは子供にスマホを与えない」という。例として取り上げられていたのは、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、トニー・ファデル(iPodやiPhoneの開発に携わったアップル社の幹部)、ジャスティン・ローゼンスタイン(「いいね!」ボタンを作った人)などなど。ジョブズさんは、子供のiPad使用は厳しく制限していた。ゲイツさんは、子供が14歳になるまでスマホを持たせなかったという。テクノロジーに精通している人ほど、制限した方がいいと判断するらしい。それはなぜか?

 子供は、衝動を制御する能力が成熟していないので、スマホ中毒になること必至!なのだそうな。本来は、アルコールみたいに年齢制限を設置するべきなんだって。

 開発する側は、人間の本能などを考慮して、簡単に依存するようなものをちゃんと設計してるってだけだよね。企業利益が目的だから、当然と言えば当然。とはいえ、自分の子供がスマホ依存症になるのはやっぱり困るもんね。

 しかし、世界で一番の秀才たちが知恵を絞って開発したものなんて、平民の私たちが使ったら、ひとたまりもない。簡単に操作されちゃいますよ。はっきり言って、もう取り返しがつかない状況になってるんじゃないかなあ。

 

 てなわけで、かなりおススメ本です。私は、SNSをやっていない言い訳として、この説を活用させて頂きます!

No.215

相原光(アイハラヒカル)

フリーランスライター&翻訳

群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。

http://ameblo.jp/hikaruhawaii

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