カカオとバレンタイン
今年もどんどん過ぎていきますね。時間だけは待ってくれません(涙)。そして、子供の成長だけが時間の経過を現実として教えてくれます。今年こそは、もうちょっと良い方向へ世界中が進んでくれることを願いします。
さてさて、昨日私はバレンタイン用のブレンドを作りました。いつもなんとなく、季節柄のブレンドを作りたくなるんです。バレンタインと言うと、アメリカでは至る所でローズをモチーフにした物や、生花のローズがたくさん販売されていますよね。もちろん、イメージとして一番にローズを想像するかと思いますが、SNSを見ていて気づいたことがあるんです。日本では、バレンタインには女性がチョコレートを男性に渡すというイメージが強く、ほぼそういう日と認識されています。ということは赤い薔薇を連想するのはアメリカ人やアメリカに住んでいる人(ヨーロッパとか他の国のことは知りませんが)だけなのかもしれません。
そうか!!と思い、今年のバレンタインブレンドはチョコレートっぽくしてみようかと思いました。チョコレート!?と思いますよね。チョコレートの香りは誰でも知っているかと思いますが、精油でチョコレート?フレグランスオイルを使ったチョコレートの香りの商品を、雑貨屋さんなどで見たことがあるかもしれません。フレグランスオイルとは、様々な成分を用いてその香りに似た香りを人工的に作ったオイルです。それでは、精油ではチョコレートの香りって作れないの?という疑問ですが、実は100%天然の精油があるんです。
みなさん、チョコレートは何からできているかご存知ですよね?カカオです。カカオは正真正銘の植物です。そう、カカオの精油というのが存在します。カカオの精油は、種子から抽出されます。精油と言えばほとんどあの遮光瓶に入った液体を思い浮かべますが、カカオの精油はとても粘性が高くサラサラとした液体ではありません。香りはご存知の通り甘い、まさにあのチョコレートの香りですが、少しほろ苦さもを感じます。私はワインが大好きで甘いものはほとんど食べないのですが、チョコレートはカカオ75%以上のものでしたら、赤ワインと一緒に食べることがあります。カカオの精油がどんな香りか知りたい方は、市販されているチョコレートの中で90%以上カカオのチョコレートを試してみてください。もちろん精油は100%カカオなので、それに近い香りがしますよ。
このカカオの精油は、柑橘系ととても相性が良いです。簡単にブレンドを作る方法は、どんな種類のチョコレートが売られているか想像すれば良いのです。オレンジピールやペパーミントのチョコレート、見かけませんか?これらをブレンドすると、とても美味しそうな香りになりますよ。そしてバニラなどの同類系の精油もまた、相性が良いですし、スパイス系も良いですね。私はこれらの精油をバランスよくブレンドしてみました。ちなみにブレンドした精油は、ココア、バニラ、クローブ、フェンネル、マージョラム、タイム、ライム、オレンジ、ローレル。赤ワインとともに、私のバレンタインの楽しみ方でした!
アロマのある生活 No.151
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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