ウイスコンシンで独り言 真冬の終り
ハワイの皆さん、こんにちは。我々は寒い、寒いと家の中で閉じこもっていましたが、先月末頃から、今週の3月に入るとさすが酷寒の地ウイスコンシンでも氷点下になる日が増えてきました。ほんの2週間ほど前には、最高気温が摂氏でマイナス20度くらいの酷寒と言える日が2週間ほど続いたこともあります。自分達は外で散歩するかは摂氏0度前後を基準にしていましたが、さすがに先月はあまり外への散歩はできませんでした。摂氏0度くらいの温度だと比較的暖かい(!)ですが、それでも30分ほど散歩をして来ると手足が冷えて、指先が痛くなり、足でも感覚がなくなりますね。
乾燥肌
いくら温度が低くても外出しなければ、それほど寒いと感じることはありません。ただ窓際に近づくと、寒さを感じます。それとさすがに連日マイナス20度、30度という日が続くと空気が乾燥し、日本にいた子供の頃に経験した「あかぎれ」や「しもやけ」になります。とにかく肌がぱさぱさになるので肌の手入れはかかせません。子供の頃、はだしでの生活で足のかかとにひび割れがして、痛い思いをしたことがありますが、そんな大昔に経験したひび割れもしました。そんな際には一にも、二にも肌の「手入れ」が大切です。
それから温度が低下すると空気が乾燥して、金属に触れたり、衣類を脱いだり着たりする際に静電気のせいで、パチパチっと火花をこちらでも経験しています。
日本で経験してないのは雪の多さです。雪が降ってる際は静かで、キレイですが、中途半端に0度くらいだと雪が溶けだし、それが凍てついて滑りやすくなるので、外出の際は注意が必要です。市が塩の粒子を散布させて凍結を防ぎますが、そうすると雪がシャーベット状になってべたべたと車の下部に付着し、それが凍ったりして車の塗装にはよくないです。よくこの辺りでは手入れのよくない車の下部は塗装がはげて、金属が腐食しています。
川の表面は完全に凍結し、その上に雪が積もっているので、その上を誰かが歩いたり、ソリで通ったような跡が見られます。こんなに寒くても釣りやアイススケートなどをする人がいるようです。
野生の動物
こんな寒さで冬眠している動物もいますが、近所に住むシカが夜中に集団であちこち食べ物を探し回るのでしょうか? 住宅地の積もった雪にたくさんの足跡を見かけます。どんなに寒くても食べないわけにはいけません。鹿などの野生動物も命がけです。そんな足跡を見ながら、彼らの逞しさを思わずにはいられません。でもこの寒さにも緩みがでてきました。日も長くなってきたし、我々人間にも、野生動物にも有難いことです。
とどけMahalo! アメリカ本土便り No.96
大井貞二(おおいさだじ)
1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。
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