子猫のチビ登場から2か月半
子猫のチビが我が家に登場してから、あっという間に2か月半。その後どうなったかというと、実に元気いっぱいに過ごしている。 最初は片手に乗るくらい小さかったのに、たったの2か月でかなりの巨大化っぷり。子猫というより、もう中猫くらいなんじゃないか? 姉に写真を見せたところ、「赤ちゃんから子猫になったね、カワイイ!」という答えが返ってきた。そうか、最初は子猫じゃなくて赤ちゃんだったのか! なるほど。確かに、行動も赤ちゃんっぽかったもんね。 しかし、最初はちょっと大変だった。家の中に入れて2週間後、予防接種に連れて行ったおかげで、私はすごく嫌われてしまったのだった。「このおばちゃんに捕まると、またどっか連れていかれる!」と刷り込まれてしまったようで、私を見るとダッシュで逃げて隠れてしまう。そんなー、チビのために連れて行ったのに、悲しすぎるよ! と、けっこうさみしかったのだった。 おかげでチビは、すっかり「お父ちゃんLOVE!」になってしまった。まあいいけどさあ。その2週間後、2度目の予防接種のため、今度は夫に連れて行ってもらった。 ところが、この時はすでに夫との信頼関係ができていたので、帰ってきてからも逃げ隠れせず、相変わらず夫に甘えていた。なんか、私だけ損な役回りじゃん! 先住猫のパンとマーチとの関係はというと、チビはパンとマーチが大好きな様子。くっつきたくてしょうがないらしい。ご飯を食べる時は、同じお皿に顔を突っ込もうとするし、トイレにもついて行ってしまう。尻尾や背中に飛びつこうとしたりもするので、よく怒られている。怒られると、コロリと仰向けになって「ごめんなさい」のポーズを取るんだけど、まったく懲りないんだよね。またすぐに追っかけて行って、また怒られている。 パンとマーチをよくよく観察してみると、チビが近くにいても目が合わなければあんまり気にならないらしい。逆に、少し離れたところにいても、目が合うと「フーっ」と威嚇する。視線が合う合わないというのは、動物にとって重要なんですな。 チビがあんまりしつこいと、バシバシとシバかれる。シバくといっても、爪を出しているわけではないので、肉球パンチである。これもよく見ると、そんなに強く叩いているわけではないっぽい。パンチ力はマーチの方が上。でも、怒っているときの顔は、パンの方が怖いんだけどね。 しかし、殴られても殴られても後を付いてくるチビに、パンとマーチもさすがにあきらめモードになってきた。これなら、近いうちに、3匹の猫団子も見れるかも? と思いながらふと見ると、3匹が、夫を囲んでベッドに集結している! しかも、チビはマーチの尻尾にグリグリと顔を押し付けているけれど、マーチはまったく反応ナシ。 猫団子に期待大だね!
No.212
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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